原木しいたけの上手な取り方とは？収穫までの流れも確認

YUIME Japan編集部 / 2023.12.22

生産方法

#収穫 #きのこ類 #しいたけ

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実家の農業を手伝っていますが、親戚が原木しいたけの栽培をやっているというので、その作業を手伝うことになりました。

主に本伏せから収穫までの期間に手伝いに入るのですが、原木栽培の大まかな流れを頭に入れておきたいです。

また、しいたけなどのきのこはとても繊細そうで収穫が難しそうです。

しいたけが原木に発生した際の収穫の仕方やコツについても詳しく教えてほしいです。

大賀祥治

九州大学名誉教授、中国吉林農業大学教授

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しいたけを取る時は、傘の内側に触れず揺らしながら取ることが重要です

原木しいたけの栽培手順

原木しいたけは自然の環境を利用して、木の栄養だけでしいたけを育てる栽培方法です。

発生までは様々な工程を経て栽培する必要があり、適切な環境下で栽培を行いましょう。

原木栽培の仕組みについてはこちらをご覧ください
「しいたけを原木栽培で生産する方法を教えてください」

原木の用意

まずは、しいたけの原木を用意します。

原木は冬越しをする前の山林から、クヌギ・コナラなどの木を伐採して使用しましょう。

伐採した木は1mほどに切り揃えて、種駒を打ち込むための穴を開けていきます。

原木の種類や、太さ、長さなど原木の準備についてはこちらをご覧ください
「しいたけの原木栽培で必要な原木の太さは？」
「しいたけの原木栽培にはどんな種類の木が適しているの？」
「しいたけの原木栽培のほだ木を作りたい。組み方を教えて」
「しいたけ栽培で原木を浸水させる方法が知りたい」
「しいたけの原木栽培に使う木を伐採する時期とポイントは？」

植菌

原木に穴を開けたら、種駒を打ち込む植菌の作業を行います。

植菌は2～3月の期間に行い、4月以降では菌糸の成長が遅れてしまう可能性があるので注意しましょう。

仮伏せ

植菌が終わった原木は、棒積みにして並べる仮伏せを行います。日当たりが良く風通しの良い場所で行いましょう。

保温や保湿を目的として行うので、乾燥した場所に仮伏せをする場合はビニールで覆うこともあります。

しいたけ原木管理についてはこちらをご覧ください
「しいたけが良く育つ原木の置き場所を教えてください」

本伏せ

仮伏せの後は、しいたけの菌を蔓延させることを目的として本伏せを行います。

本伏せはしいたけの原木を組み込みながら並べる作業です。

仮伏せ後に種駒を打ち込んだ部分が白くなりだしたタイミングで行います。

本伏せの方法についてはこちらをご覧ください
「しいたけの原木栽培での本伏せとはどのような作業かを知りたい」

発生

原木が軽くなり樹皮が柔らかくなった頃に、原木へ刺激を与えていきます。

また、刺激を与えた直後は、原木を冷水の中に6～12時間ほど沈める浸水を行います。

その後、涼しい場所に2～3日放置するとしいたけが徐々に発生し始めます。

発生後はハウスや山に移動させて、1週間ほど経過すると収穫できるサイズにまで生長します。

自然発生では、本格的に発生が始まるのは植菌して2夏経過した頃(植菌から約2年後)です。

刺激の与え方や効果についてはこちらをご覧ください
「しいたけの原木栽培では刺激を与えると発生が活性化するって本当？」