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しいたけの原木栽培にはどんな種類の木が適しているの?

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しいたけの原木栽培にはどんな種類の木が適しているの?

これからしいたけの原木栽培をはじめようと考えています。

独学で栽培方法を勉強しているのですが、しいたけの栽培に使う原木には、クヌギやコナラを使うことが一般的だと知りました。

しかし、その他にもしいたけなどの原木栽培に使える木は、どんなものがあるのでしょうか?

また、原木ごとにどんな特徴があるのでしょうか?

大賀祥治

九州大学 名誉教授、中国吉林農業大学 教授

もっとも適している原木は、クヌギ、コナラ、ミズナラです

しいたけの原木栽培に適している木




しいたけ原木栽培に用いられる樹種として最適なのは、クヌギ、コナラ、ミズナラです。

さらに、アベマキ、クリ、ナラガシワ、ノグルミ、シイ類、カシ類、シデ類、サクラ類、ヤシャブシ類なども利用できます。

反対に、針葉樹にはしいたけ菌糸の成長を阻害する油脂成分などが含まれるため、原木栽培には適しません。

原木の置き場所や原木の太さについてはこちらをご覧ください
しいたけが良く育つ原木の置き場所を教えてください
しいたけの原木栽培で必要な原木の太さは?
原木しいたけ栽培で必要な原木の長さはどれくらい?



良い原木と悪い原木の見分け方


良い原木を見極めるポイントは、外樹皮が薄く、割裂部(溝)が多いことです。

また、心材部分が小さいものが良いでしょう。

悪い原木というのはこの逆で、外樹皮が厚く、溝が少なく、心材部分が大きいものになります。

小径木は植菌してから2年目以降の早い時期に発生を始めますが、寿命が短く以降2〜3年です。一方、大径木はこの逆で、発生の始まりは若干遅れますが、寿命が長く4〜5年発生を続けます。

原木栽培では、キノコの品種ごとに最適な樹種以外でも発生は見込めます。しかし、心材が大きい木は、ほだ木としての寿命が短くなります。

また、樹皮の薄い木は剝がれやすいため、取り扱いに注意しましょう。

しいたけの原木栽培の方法については、こちらの記事をご覧ください
しいたけの原木栽培について育て方を教えてください

このお悩みの監修者

大賀祥治

九州大学 名誉教授、中国吉林農業大学 教授

農学博士。専門は、きのこ学、森林資源学。とくに食用・薬用キノコの生理特性や生産技術、森林の木材腐朽菌および菌根菌を研究し、九州大学発ベンチャー企業「株式会社マッシュピア」「ヒマラヤンバイオ・ジャパン株式会社」の各々会長、代表も務めている。

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