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原木しいたけ栽培で必要な原木の長さはどれくらい?

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原木しいたけ栽培で必要な原木の長さはどれくらい?

野菜を育てている農家ですが、周囲の耕作放棄地を使って、これからしいたけの原木栽培も始めようかと思っています。

ただ、一緒に栽培する両親も年齢を重ねて体力の心配もあるので、原木を扱える人数に限りがあります。

そこで、重くて運びにくいなら「短くカットしたらいいのでは」という話になりました。

しかし、これまで原木栽培はやったことがないので、どれくらいまでカットして良いのかに悩んでいます。

しいたけ栽培に使う原木は、最低限どのくらいの長さが必要なのでしょうか?

大賀祥治

九州大学 名誉教授、中国吉林農業大学 教授

しいたけの原木は約1mの長さでカットして使用します

しいたけ原木栽培で使用する原木の長さ


しいたけの原木栽培では、長さ1mほどにカットした原木を使います。

原木はクヌギ、コナラ、ミズナラなどの木が用いられますが、木の種類に限らず長さは1mほどが一般的です(90〜120 cm程度)。

一定の太さになった木を、適切な長さでカットして、種駒を打ち込み栽培を行います。

原木の太さや種類に関してはこちらをご覧ください
しいたけの原木栽培で必要な原木の太さは?
しいたけの原木栽培にはどんな種類の木が適しているの?
しいたけの原木栽培のほだ木を作りたい。組み方を教えて



原木を切断(玉切り)する理由


しいたけの原木を切断するのには、以下のような理由があります。

1m以上の長さではない理由

持ち運びをしやすくするため

1m以下の長さではない理由

伏せ込み時に風が当たりやすくするため


持ち運びをしやすくするため


原木しいたけ栽培では、伏せ込みという作業が必要です。

伏せ込みには仮伏せと本伏せの2種類がありますが、どちらも原木を全て持ち運ばなくてはいけません。

1m以上の長い原木を1本ごと移動させるのは、長さや重さの面で容易ではありません。

原木の移動や伏せ込みは手作業で行うのが一般的であるため、比較的運びやすい1mほどの長さが適切とされています。



伏せ込み時に風が当たりやすくするため


原木しいたけ栽培の原木が1m以下ではない理由として、風通しの問題が挙げられます。

伏せ込みは、しいたけの菌を原木内に蔓延させる目的で行われます。

良質なしいたけを栽培するには、風通しの良い環境で伏せ込みを行わなければいけません。

伏せ込み時に原木を並べていきますが、原木が短いと並べた原木との間に空間ができなくなるため、通風が悪くなってしまいます。

そのため、90~120cmほどの長さの原木を並べることが通風管理の面で適切とされています。

伏せ込みについてはこちらをご覧ください
しいたけの原木栽培での本伏せとはどのような作業かを知りたい



原木はすべて均等にカットする


しいたけの原木栽培では、両端に5cmほどの間隔を開けて、種駒と種駒の間隔は17~18cmほどの間隔で接種することが一般的です。

そのため、原木の長さがバラバラになると、1本あたりでの接種量目安も異なります。

また、伏せ込み時でほだ木を並べる際に、1本ごとの長さが数cmでも違うと、ほだ木がうまく並ばずに生育不良を起こしてしまう可能性もあります。

90~120cmの範囲で長さを決めたら、残りの原木も同じ長さになるように均等にカットしておきましょう。

このお悩みの監修者

大賀祥治

九州大学 名誉教授、中国吉林農業大学 教授

農学博士。専門は、きのこ学、森林資源学。とくに食用・薬用キノコの生理特性や生産技術、森林の木材腐朽菌および菌根菌を研究し、九州大学発ベンチャー企業「株式会社マッシュピア」「ヒマラヤンバイオ・ジャパン株式会社」の各々会長、代表も務めている。

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