これまで海苔の養殖業者で働いてきましたが、そろそろ違う養殖も経験してみたいと考えています。
できれば暖かい土地で、海面養殖の経験を積んでいきたいのですが、ヒラメの養殖をやっている知人から、自分のところで働いてみたいかと声をかけられました。
とても興味はあるのですが、ヒラメの養殖について知識がないので、情報収集して検討したいと考えています。
そこで、ヒラメ養殖の方法や、どの地域で行われているかなど、具体的なことを教えていただけないでしょうか。
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中平博史
全国海水養魚協会 専務理事
ヒラメは愛媛県などで養殖され陸上養殖方法で一年半ほど養殖してから出荷します
ヒラメの養殖に適した地域
養殖ヒラメの主な産地
農林水産省の令和3年海面漁業生産統計調査によると、ヒラメは最東の富山県より西の地域で養殖が行われています。
主な産地は、大分県が528tとトップシェアを誇り、次いで愛媛県が270t、鹿児島県が264tとなっています。三県の合計は全体の62%を占めており、半分以上が三県で生産されています。
養殖ヒラメの生産量
令和3年の養殖ヒラメの国内総生産量は1,711tで、主要魚種別ランキングではヒラメは第8位となっています。
海面養殖業総生産量の約1%を占めており、ヒラメは国内における主要な養殖魚種です。
ヒラメを養殖するメリット
ヒラメ養殖のメリットは、安定した出荷が可能なところです。
令和3年の天然ヒラメの漁獲量は5,790tで、横ばい傾向が続いていますが、年により漁獲量にばらつきが見られます。
海の資源量によって漁獲量の影響を受けやすい海面漁業に比べて、養殖業は安定して出荷しやすく、経営の安定につながりやすいことが魅力です。
大分県のヒラメ養殖についてはこちらをご覧ください
「大分のヒラメの養殖に興味があります。どんな取り組みをしていますか?」
ヒラメの天然物と養殖物の違い
天然物は裏側(腹)が真っ白で、産卵前の冬が旬で寒ヒラメとよばれています。
一方で、養殖ヒラメは裏側が黒と白に分かれており、旬はなく一年中出荷できることができます。
ただし、養殖技術の進歩により砂を敷いた生け簀で育てられた養殖ヒラメは、腹が白くなる場合があります。
ヒラメの養殖方法
ヒラメの養殖は、1965年人工ふ化が成功したことで始まりました。さらに1969年には、人工親魚から採卵して人工ふ化させる完全養殖に成功しました。
その後1983年に養殖技術が全国的に普及し始めています。
養殖の種類
海面養殖とは、穏やかな沿岸の海域にいかだを浮かべ、網で囲ったいけすで育てる方法です。
一方、陸上養殖は、陸上の水槽などを使って魚を育てる方法で、ポンプを使用して海水を引き込んで飼育するかけ流し式と、飼育水をろ過循環させて不純物を取り除き使用する閉鎖循環式があります。
ヒラメの養殖方法には、「海面養殖」と「陸上養殖」がありますが、ヒラメは早くから陸上養殖技術が確立されている魚種です。
水産庁の陸上養殖実態調査によると、魚種別生産量ではヒラメは1位の670tで、陸上養殖生産量全体の29%を占めています。
2021年度はヒラメの陸上養殖と海面養殖の合計生産量は2,170tで、海面養殖のみの生産量と比較すると約40%増となっており、陸上養殖は市場に影響を与えるほど多くなっています。
ヒラメは海底に住む性質を持っており、海面に浮かぶいけすの中では飼育することが難しく、生存率が低くなってしまう課題がありました。
そのため、長崎県や瀬戸内海で盛んに行われていた海面養殖の数は減ってきています。
ヒラメは運動量が少なく、酸素の消費量が少ないという特徴を持つ魚種で、飼育する海水の適水温が18℃から24℃と比較的一定であるため、管理しやすく、国内養殖の大半が掛け流し式の陸上養殖となっています。
養殖餌の与え方
種苗とは、養殖で飼育する稚魚のことを指します。漁獲した天然の稚魚を天然種苗といい、管理した親魚から採卵した卵を人の手でふ化させた稚魚を人工種苗といいます。
体長8センチほどの稚魚を入荷すると、6ヶ月ほどは魚粉を使用した配合飼料だけを与えます。
半年ほど経過して稚魚が500g程度の大きさに成長すると、生餌やモストペレットに切り替えます。
餌の与え方や種類についてはこちらをご覧ください
「養殖ヒラメはどんな餌を与えればいい?成長に合わせた餌の種類を知りたい」
ヒラメの養殖期間
約一年半の間ヒラメを養殖し、1キロほどに成長すると出荷します。
ヒラメは飼料転換効率(1kgの飼料で魚を何kg増加できるかを示した割合)が高い魚種で、養殖期間が比較的短くなっています。飼料転換効率が高い魚種は、少ない餌で成長できるため、効率良く育ちます。
ヒラメは餌を捕食するときは活発に動きますが、普段は水槽の底でじっとして動かない性質を持っています。
活発に動き回らない分、エネルギー消費量が少なく済み早く成長できるため、他の魚種に比べて出荷までの期間が短くなります。
国内養殖が盛んな真鯛と比べると、おおよそ半分の期間で出荷することが可能です。
アニサキスやクドアの対策
ヒラメの寄生虫には、アニサキスやクドアがあり、寄生虫対策がヒラメ養殖における課題の一つとなっています。
アニサキスやクドアは、海産魚類にいる寄生虫で、生食により食中毒症状を引き起こす場合があります。
飼育環境の清浄を行い、生餌は一定時間冷凍するなどの工夫が有効です。また、定期的に検査を重ねた種苗のみを入荷するなど、入手する種苗からの感染にも注意するようにします。
農林水産省によると、生食用のヒラメとして出荷する場合は、出荷前のモニタリング検査を実施する必要があるとしています。
ヒラメ養殖における工夫
ヒラメの養殖ではさまざまな機関が養殖方法の工夫に取り組んでいます。
大分県佐伯市では、餌に大分県特産物のかぼす果汁を混ぜることで、「かぼすヒラメ」としてブランド化を行っています。
かぼすに含まれる抗酸化作用の働きによって鮮度が保たれ、柑橘系のさわやかな香りが臭み消しにもなります。
また、飼育水槽に緑色のLEDライトを照らしヒラメの成長を早くする新技術も研究されています。
ヒラメの生息域に近い環境が再現されていることなどが要因とされ、味や見た目は通常の養殖ヒラメと変わらず、魚の大きさは平均1.6倍になっています。
また、養殖期間も1年から9ヶ月に短縮され、人件費や餌代などのコストダウンが可能です。
大分県では県が主導して技術の導入を進めており、すでに複数の養殖業者で実用化されています。
関連記事:「ヒラメやホシガレイの養殖に使う緑色のLEDライトの効果は?ほかの養殖でも使える?」
海なし県の群馬県では、水槽内の海水を浄化し循環させて養殖するシステムを企業が開発しています。
水槽内の微生物が有機物を分解し水をろ過させて再利用するため、海水を継ぎ足す必要がなく、大量の海水輸送コストがかかりません。
大がかりな施設は必要なく、手軽に作ることができるため、コンパクトな施設で導入しやすくなっています。
ヒラメの養殖方法を理解して養殖をはじめよう
ヒラメは主に大分県、愛媛県、鹿児島県で養殖され、三県の国内シェアは6割以上となっています。
ヒラメは完全養殖の技術が確立され、現在では陸上養殖が主流となっています。飼料転換効率が高く、養殖期間は他の魚種に比べて短くなっています。
アニサキスやクドアなどの寄生虫対策が課題の一つです。
ヒラメの養殖は、海の資源量に左右されず、安定して出荷できることがメリットとして挙げられます。
ヒラメの養殖地域や養殖方法を理解して、ヒラメの養殖をはじめてみてはいかがですか。
このお悩みの監修者
中平博史
全国海水養魚協会 専務理事
全国海水養魚協会の専務理事や一般社団法人マリン・エコラベル・ジャパン協議会の理事を務める、魚類養殖業のプロフェッショナル。養殖水産物の輸出や赤潮などの環境保全対策活動にも携わっている。