秋田県男鹿市で米を作っています。
古米や古々米、古々々米…について知りたいことがあります。
古米くらいなら親戚にあげたりしていますが、それ以前のものはさすがに人にあげたりできず、自分たちで古いものから食べています(新米なんて食べたことがないです!)。
だが夫婦ふたり暮らし、そう簡単には減りません。
また、貯蔵している倉庫もスペースが限られているので、定期的に処分しています。
しかし、自分たちで作ったものだし、捨てるときには心が痛みます。
世の中には食べられない人もいるのに。でも、背に腹は変えられません。
なんとかして古い米を活用できないものでしょうか。品質はどうしても落ちているので、食用以外で商品化できたらと。
なるべくお金をかけずに商品化する方法はありますか?年数を問わない活用法があれば知りたいです。
(秋田県・石田さん/仮名・60代)
仲野真人
株式会社食農夢創 代表取締役
活用法はありますが、ハードルは低くないです。まずご自身のお米のブランド価値を高めてみては
日本ではパンやパスタの普及によってお米の消費量が減っており、特にコロナ禍で外食での消費も減ってしまったので特に厳しい状況ですよね。
丹精込めて作ったお米を処分する辛さは想像を絶します。
現在の流通の仕組みとして、新米が出る前に古米を叩き売ってでも処分して新米を迎えるというのが大方の流れかと思います。そのため、古米や古々米は主食用としては商品価値がかなり低下してしまいますよね。
では、古米や古々米の活用方法はないのか?というと色んなアイデアがあるかと思います。
ひとつはポン菓子やお餅などの「加工品」にして売るという方法です。ただ「自分で加工できるのか?」という問題点と古米や古々米のお菓子が「美味しいのか?」という点がネックになると思います。
業務用ではやはり買い叩かれてしまうかと思います。
もう一点は「飼料米」としての活用です。農林水産省も国産飼料の生産拡大に向けて家畜向けの飼料米を推進しています。
ただ、主食用よりも単価は下がってしまいますし、畜産農家も飼料米の割合などが決まっているので畜産農家との相談が必要です。
しかし、計画的に飼料米を栽培する場合は補助金を受けることも可能なので、ご興味があれば行政機関に相談などしてみてください。
そして最後が「食用」以外の活用です。お米を原料にした「のり」や「クレヨン」はすでに商品化されており、従来の使い方とは全く違う活用方法によって付加価値を生み出すことも可能です。
ですが、アイデアを思い付いたとしても実際にご自身で商品化するにはかなりハードルが高いことが想定されますので、それこそ異業種との連携が必要になってきますね。
最後に私の想いを一言。先述しましたが、お米は消費量も減り、コロナで外食需要も減っており厳しい状況に晒されており皆さん本当に苦労されていると思います。
質問者さんの「自分達は古いお米から食べていて、新米なんて食べたことない」というのにとても心が痛くなりました。
しかし、私はだからこそ、質問者さんには新米を食べて自分のお米の味を確認し、自信を持って欲しいと思います。
私も証券会社で営業をしていた経験がありますが、自分で自信のある商品でないとお客様にも魅力を伝わりません。
古米、古々米の活用方法ももちろん大切ですが、「いかに新米を消費者に届けられるか」に注力をし、質問者様やお米のブランド価値を高めることに注力をしていただきたいと思いました(生意気な意見で申し訳ございません)。
伊東悠太郎
水稲種子農家
鳥の餌用に格安で販売したり、ポン菓子に加工して販売してはいかがでしょうか
おそらくこの質問の回答はどなたが答えても非常に難しいだろうと思います。苦し紛れの回答になりますが、古米やくず米を鳥の餌用に格安で販売されている方もおられます。
餌用になると、結局は値段だけの問題になると思いますが、捨てるよりはましかとは思います。
また、古米の方が水分が少ないので、ポン菓子にするという方もおられます。ただ、ポン菓子を作るための機械に(買う、借りる、委託するための)費用がかかります。
個人的には、ポン菓子を作る過程(ボンっ!!!)を子供たちに見せてあげることができたらいいのになぁと思うので、ぜひご検討いただければと思います。
商品化すると表示の問題なども出てきますが、集落のイベントなどで行う分には比較的やりやすいのではないかと思います(保健所の許可等が必要かもしれませんが)。
たけ
初めまして。
古々々米またはくず米等お持ちでしょうか。もしまだ保管されている古米がありましたら買取らせて頂きたいです。どの位の量をお持ちでしょうか。1t位〜全国何処へでもトラックで取りに伺います。また、もし大量在庫をお持ちの農家さんがいらっしゃいましたらご紹介頂けますと有難いです。