鳥取県でトマトを中心に栽培しています。
私は20代で、去年農家になったばかりなのですが、今後どのような販路でトマトを販売するか悩んでいます。
JAに卸すのも良いと思うのですが、消費者とコミュニケーションがとれる直接販売にも興味があります。
しかし、自分で販売用のWebサイトを作るのは難しいので、まずはメルカリで販売してみようかと考えています。
メルカリで農作物を販売した場合、どうすればたくさん売ることができるのでしょうか?
成功するためのアドバイスや注意点を教えてください。
(鳥取県・山根勇気さん/仮名・25歳)
鈴木万里奈
株式会社メルカリ メルカリShops PR
メルカリShopsでは農作物の販売が可能ですが、鮮度に気をつけてください
メルカリというと、中古の服飾や雑貨の売買のイメージが強いかもしれません。
しかし、2021年10月にスタートした「メルカリShops」では、農家や漁師、飲食店、地方特産品など、さまざまな生産者や小規模事業者が出店・販売を行えるのです。
プレオープン期間の集計では、出店者の6割近くがEC初出店で、1ヵ月で「1,000万円以上売り上げた」という山形の方もいらっしゃいます。
「メルカリShops」では、従来のメルカリと同じように、アプリを無料でダウンロードした後に会員登録するだけで、登録料や出品手数料などかからずにネットショップを開設できます。
メリットは、売りたいときに売りたい量だけ売ることができることです。
定期的に決まった量だけ出品する必要はなく、例えば「野菜が予想以上に採れすぎてしまった」というようなときや、規格外や「少々難あり」の野菜でも販売することができます。
ご相談者さんのように新規就農したばかりですと、「梱包や発送の方法がわからない」「価格設定はどうしたらいいか?」といった悩みにぶつかることもあると思います。
そういうときには、無料で受講できる「メルカリ教室 メルカリShops編」というサービスもあります。個人向けと事業者向けの2種類の講座があるため、ご相談者さんの場合は事業者用の講座を選んでください。
それでは、実際に野菜を販売するうえでの注意点をポイントでご紹介します。
1、出品野菜のチェック
出品前には商品の写真を撮る必要があります。ショップで商品が売れたら発送準備となるため、どれくらいの量をどれくらいの期間で出品できるか把握することが大切です。
2、鮮度を考えて出品までは余裕を持つ
購入者に届いたときの鮮度を考えて、収穫から出荷、商品到着まで迅速に対応できるよう日数には余裕を持ちましょう。
3、市場価格の相場を知る
商品に値段をつける際には、儲けを出すために高く値段をつけたくなりがちです。しかし、売れるまでに時間がかかると鮮度を下げてしまうため、相場を知って適正価格で売るようにしましょう。
次に、配送に関する注意点です。
1、 気温や気候に応じてクール便を利用する
できる限り商品の鮮度を保つため、収穫した当日に発送して翌日到着するのが理想的です。「メルカリShops」では、2022年3月からヤマト運輸と提携してサイズ別全国一律の送料で配送する「クールメルカリ便」の利用が可能になりましたので、これからの季節にはおすすめです。
2、配送エリアを決める
遠方にいるお客さんへの配送は、それだけ時間がかかるので鮮度も落ちます。なるべく新鮮な状態で届けるためにも、発送可能なエリアを出荷翌日に商品が届くエリアに限定するなど自分なりのルールを決めておきましょう。
3、購入者と良い関係を作る
配送中に底に入れた野菜が痛むこともあるので、少し多めに入れておくなどして顧客の満足度をアップすることがリピーターを増やすコツです。不要なトラブルを避けるためにも、丁寧な梱包を心がけて感謝の気持ちをしたためたお礼状や野菜を使ったレシピなどを同封するのもおすすめです。
ご相談者さんはトマト農家とのことですが、「メルカリShops」に出店している飛騨高山の「まるかじり農園」さんでは規格外の訳あり品も人気です。
まるかじり農園さんでは読みやすい商品説明を心がけたり、オリジナルのトマト箱をデザインしたり、独自の工夫を凝らすことで人気のお店になっています。
まるかじり農園さんは「メルカリShopsで購入者から率直な感想をもらえることがやりがいにつながっている」と大変励みにされていらっしゃいます。
ぜひご相談者さんも「メリカリShops」での商品の販売に挑戦してみてはいかがでしょうか?