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生産物をふるさと納税の返礼品に選んでもらうには?

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生産物をふるさと納税の返礼品に選んでもらうには?

山陰地方で果樹栽培をしている者です。隣の自治体では、ふるさと納税の返礼品として果物や、ジャムなど加工した商品の人気が高く、生産する農家も潤っていると聞きました。

インターネットで調べてみると、高級なブランド果物だけというわけではなく、手作り感のある品もあったので、自分でもできそうだなと感じています。また提供している農家も、小さな農家や道の駅が果物や野菜などを詰め合わせにして返礼品にしていることがわかりました。

自分の農園の果物や加工品も「ふるさと納税の返礼品」に選んでもらいたいのですが、どうすればいいのかわかりません。

また、魅力を感じる一方で「返礼品が届かない」「返礼品が手配できずに破産した」といったニュースも見聞きしました。

デメリットやリスクもあると思うので、出荷の段取りや荷造り・発送方法、人員手配を万全にして臨みたいと考えています。
(島根県・上石さん/仮名・46歳)

松田恭子

株式会社結アソシエイト 代表取締役

自治体の返礼品提供事業者募集へ連絡し、スケジュールを立てましょう

まずは、自治体のふるさと納税「返礼品提供事業者募集」について問い合わせをしましょう。多くの自治体では、HP上で案内をしており、申し込みには、商品内容、販売価格、受付可能時期、個数制限、発送時の温度、配送事業者の希望、事業者などの情報が必要です。

加工品なら、試作品で賞味期限などを判断し、翌年以降に申し込みをするのが理想的です。

また、商品の不具合に備えて、PL保険(生産物賠償責任保険)加入をおすすめします。余裕を持った受付、発送のスケジュールを設定し、不作や収穫時期のズレなどへの対応も想定しておきましょう。

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株式会社さとふる 広報グループ

株式会社さとふる

ふるさと納税に参加する前に金額や在庫に注意しましょう!面白い取り組みでリピーターを獲得している方もいますよ

ふるさと納税に返礼品提供事業者として参加するには、まず返礼品提供事業者を募集しているかや、返礼品の基準について自治体のふるさと納税担当課にご確認いただくことをおすすめいたします。

ふるさと納税の返礼品は肉や米、魚介類が人気です。果物や野菜は一般的に受付期間が収穫期間に限定されることから全体としては取扱数が多くないのですが、先行受付という形で寄付を募集し、収穫後に発送する返礼品提供事業者様もいらっしゃいます。また、加工食品にすることで1年中寄付を受け付けられるよう、工夫している返礼品提供事業者様もいらっしゃいますよ。

ふるさと納税は地方税法で「返礼品は地場産品とすること」と決められており、地場産品とは「当該地方団体の区域内において生産されたものであること」などと定められております。

そのため、ふるさと納税に参加する際、気をつけていただきたいのが、地場産品として認められるか確認すること、返礼の割合(返礼品の価格/寄付金額)が3割以下となるよう金額を設定することです。

また、インターネットなどでの販売経験がなく、商品発送を初めて行う場合は、配送に耐えられる梱包材の用意や、1日の発送上限数の調整などの事前準備が必要です。ふるさと納税は年末に繁忙期を迎えるので、年末から年始にかけては、受付可能な在庫を調整していただくことをおすすめします。

配送遅延などのトラブルについては、弊社ではマイページで発送予定日や配送ステータスを確認できるようにし、遅延の際は返礼品提供事業者様・自治体様と協議の上、寄付者様へさとふるからご案内を差し上げています。

また、寄付者様からのお問い合わせには、返礼品提供事業者様ではなく、寄付者様向けサポートセンターが対応しています。さらに、返礼品登録や在庫調整など返礼品提供事業者様からのお問い合わせも事業者様向けサポートセンターで対応しているので、初めてふるさと納税に参加される方でも安心です。

コストや配送作業についてですが、返礼品の配送料は自治体様が負担し、「さとふる」で配送業者手配も代行するので、返礼品提供事業者様は、受注メールに記載された指定日にあわせて返礼品を用意するだけで発送が完了します。

現在、インターネット販売などで商品発送を行っていない事業者様であれば、梱包などの出荷作業に応じて人員が必要になる可能性はありますが、規模や受注数によって人員追加の要否は異なります。

面白い取り組みとしては、米農家の事業者様で、パッケージや返礼品に添える手紙に米作りをしている様子の写真を載せ、毎年内容を変えているという方がいらっしゃいました。こうすることで、受け取った寄付者様から感想をいただくこともあり、リピーター獲得にもつながっているという事例があります。

また、ふるさと納税以外の購入につなげられるよう、自社製品のパンフレットを同梱する方も多くいらっしゃいます。こういった工夫をして、リピーターや直販を獲得するきっかけにしてみてはいかがでしょうか。

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