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羽田市場に興味があります。漁師が漁協を通さずに取引できますか?

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羽田市場に興味があります。漁師が漁協を通さずに取引できますか?

島根県にて底引き網などに勤しむ漁師です。家族の手を借りて、干物なども作っています。

首都圏に住む友人から、東京の「羽田市場」という飲食店が「漁師さん応援プロジェクト」と称して全国各地の漁師から直接仕入れた魚を届けていると聞きました。

今は物流が発達し、日本中、海のない県に到るまで新鮮な海の幸が行き渡るようになったのはとても良いことですね。

地方で漁をしている身としては、自分の獲った魚を全国各地の方に味わってもらえることに魅力を感じます。

まだ「羽田市場」へ出荷している直接の知り合いはいませんが、直販サイトを作って商売を始めるところもあります。

ただ、自分は日々の仕事が忙しく、不特定多数の顧客の求めに応じて発送することはできそうにありません。

しかし、市場以外のルートとして「羽田市場」などの販路には興味があります。

平凡なイチ漁師でも、漁協を通さずに直取引なんて、本当にできるのでしょうか?
(山陰地方・鳥居孝司さん/仮名・50代)

馬場 治

東京海洋大学名誉教授

マスコミ報道を真に受けず、自分でしっかりリサーチして進めましょう

「羽田市場」のように、従来の卸売市場を経由せずに生産者から産地直送によって新鮮な魚を扱う事業は今までもありましたが、十分な成果を上げている例はありませんでした。

その理由のひとつは、物流コストだと思います。従来の卸売市場流通は、すでに確立された物流ルートを持って長年機能しているわけです。

しっかり整備された定期便トラックが走っていたりと、一定の量を効率的に物流させる仕組みが確立されているのです。

それに対して、産直は少量で小回りの利く物流という側面はあるのですが、コストは高く、集荷した生鮮品の鮮度を保持したままスピーディーに届けられるかという点には、多くの課題があることも事実なのです。

このような取り組みはマスコミが大きく取り上げがちで、産地の注目も集めますが、実態についてマスコミがどの程度正確に伝えているのかについては大いに疑問があります。

このようなマスコミの態度は、何もこのような取組に限らず、あらゆる場面で見られます。もし関心があるようでしたら、ご自身で慎重に取引条件と成果を確認しながら進めてはいかがでしょうか。

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