夫と義両親、私の4人で菊、バラ、カーネーションなどを栽培しています。
しかし、新型コロナウイルスの影響で、最近イベントや冠婚葬祭などの中止や延期が続き、市場への出荷だけでなく、これまで卸していた花屋さんや結婚式場さんからのオーダーも大きく減ってしまいました。
このままどうしようと思っていても仕方ないので、何か新しい取り組みはできないだろうかと考えています。
調べてみると、在宅で仕事をする人が増え、おうちにお花や植物を飾る人が増えたということや、お花をガラス瓶に入れて長く鑑賞できるようにしたハーバリウムの需要が増えているというのを知りました。
鉢植えの販売や、ガラスの小瓶にお花をオイル漬けするハーバリウム作りをやったら売れるのかなと思いましたが、インターネットで売ることを考えると、お金がかかる気がして、なかなか一歩が踏み出せずにいます。
花きの栽培や品質に関しては自信がありますが、これまでの取引に慣れていたため、何か打開策はないかなと考える日々です。
花の販売に詳しい方から、何かアドバイスをもらえると助かります。
(愛知県・川井さん/仮名・30代)
仲野真人
株式会社食農夢創 代表取締役
地域で連携して販売したり、サブスクリプションで売り上げをカバー
コロナ禍でイベントや冠婚葬祭が無くなってしまい本当に大変な状況だと思います。花卉でどのようなものを栽培するのかにもよりますが、贈答用に新しい販路を作り出している花卉農家さんが増えていますね。
ただ、自分のWebサイトだけで販売しようとすると、集客するのが難しいです。そのため、地域で連携した取り組みをしてみてはいかがでしょうか。
千葉県香取市でグランピング(豪華な設備が用意されていて手ぶら楽しめるキャンプ場)を展開するTHE FARMは、地域の農家さんを応援するために、インターネットで「ゆり」を販売しています。「母の日にゆりを送りませんか?」という呼びかけがSNSで拡散され、私も購入しました。
もうひとつ、企業や家庭向けのサブスクリプション(一定期間の料金を支払い、必要なサービスだけを受けられる商品)も増えています。月額いくらという形で、毎月お金をいただきながら、会社や家庭の花を入れ替えるビジネスです。
新型コロナの影響で、自宅にこもったり、在宅勤務する人が増えました。外出が減り、ストレスがたまりやすくなった状況だからこそ、「花のある生活」というニーズが伸びているようです。