岐阜県岐阜市北部の山間部でミニトマト農家を営んでいる30代です。
1000平方メートルほどのハウス栽培でアイコを育てています。
毎年10トンほどの収量がある一方で、流通先があまりなく、JAに1kgあたり300円で卸すしかない状況です。
より収益が見込める販売経路や集客方法があれば教えてほしいです。
ただ、お金があまりないので、なるべくコストがかからない方法を教えてもらえると助かります。
SNSやWebサイトなどでお客さんを集めるべきなのかもしれませんが、そういったものをやった経験がないので、知識もほとんどない状態です。
(岐阜県・木下さん/30歳代)
山下弘幸
株式会社農テラス代表取締役、農業経営戦略家
販路を確保するなら、ナンパ・紹介・お見合いをしてみましょう!
コストをかけずに販路を確保したいというお悩みですね。それでは、絶対に販路確保につながる3つの方法をお教えいたします。
(1)ナンパ
(2)紹介
(3)お見合い
(1)のナンパは飛び込み営業のことです。
知り合いの飲食店や八百屋さん、地元のスーパーマーケットなどに営業しましょう。
ミニトマトはほとんどのお店がどこかしらから仕入れているので、農家が直接売り込みに来たらその農家から仕入れてくれる確率はとても高いです。
(2)の紹介はお知り合いの方から販路を紹介していただくことです。
飛込み営業のネックは、相手(お客さま)があなたのことをあまりよく知らないので、信用が低いという点です。
そのため、すでに野菜の取引をしている農家さんに自分のミニトマトを一緒に営業していただくよう頼んでみるのです。
紹介してくれる農家さん側としても、新しい商品や新しい農家を紹介することによって取引先から喜ばれるので協力してくれるはずです。
(3)のお見合いは商談会などに出展することです。
これは各地で農産物を仕入れたいバイヤーと販路を確保したい農家が集まって商談会をするマッチングイベントです。
ネットで検索してみると、たくさん情報が出て来るので一度調べてみましょう。
このような商談会に参加すればほぼ100%販路開拓ができます。
ただし、(3)の方法だと出展料や交通費など、資金が少しかかってしまいます。
できるだけコストや経費をかけたくない場合や、SNSやWebサイトを利用するのが苦手だということであれば、やはり(1)か(2)の方法がおすすめです。
しかし、岐阜市の山間部でミニトマトを栽培しているのであればネット販売を活用しないのはもったいないと考えます。
ネット販売をしないのがもったいないと思う理由は3つあります。
理由1、ネット販売では夏のトマトは人気がある
理由2、ネット販売では生産地が田舎であれば田舎であるほど希少性が高い
理由3、ネット販売は多くの農家が苦手としているので逆にチャンス
ネットを使えば直接消費者と繋がって店頭価格で売ることができます。
ネットやSNSに苦手意識があるのかもしれませんが、ネット販売で稼いでいる人はたくさんいらっしゃいます。
一度、ネット販売にも目を向けてみてはいかがでしょうか?