私の住んでいる群馬県の地域では、きゅうりが特産品です。私も冬春と夏秋、品種の違うきゅうりを栽培して、一年を通してきゅうりを出荷しています。
きゅうりそのものは地元を超えて全国に出荷しているほど、名産地として認知されてきたと思います。
私は今地元の実行組合に所属していて、さらにきゅうりを告知すべく、さまざまな活動をしています。
先日、きゅうりを何かに加工して販売できないかと、きゅうり味の爽やかなジェラートを作ってみました。
何回か試作したものの、今いちパンチに欠けていて納得いくものができず……。
漬物といったありふれた商品はすでに販売していて、もっと意外性のあるきゅうり加工品を作りたいと思っているので、何かアイデアをいただきたいです!
(群馬県・森下夏美さん/仮名・30代)
原田正剛
徳島県南部総合県民局<美波> 農林水産部 海部プロジェクト担当
JAや大学生など地域の人を巻き込んで、たくさんのアイデアを出しましょう
同じくきゅうりの産地として知られる徳島県海部地域の取り組みを紹介しますので、アイデアの参考にしていただけたら嬉しいです。
徳島県海部地域では、特産物であるきゅうりを使って「きゅうりタウン構想」を進めています。特産物のPRだけでなく、若者の移住促進や地方創生を目的に地域全体を上げての取り組みです。
その中で、女性生産者が情報発信の一環として「きゅうりスイーツ」を商品化したところ、意外性と話題性からマスコミに取り上げられ、構想全体の取組みが広く世間に知られることとなりました。
JAや地域の大学からの協力を得て完成したのは「きゅうりアイス」や「きゅうりケーキ」などです。
さらに現在、JA女性部を中心に「きゅうりクッキー」を鋭意作成中です。商品化にはまだ遠く苦戦をしているところですが…。他にも管内の業者がキュウリドックを販売するなど、各所でキュウリ加工品作りが盛んになっています。
こうしたアイデア出しは人数が多ければ多いほどたくさん出るものです。地元のグループや大学生などを巻き込んだり、地域の人から募集するという方法もありだと思います。楽しみながら、色んな加工品に挑戦してみてください。
また、加工品以外でもきゅうりをPRする方法はあります。きゅうりタウン構想では、きゅうりを始めとする海部ブランド農産物に直接触れ、農作業を体験することができる「体験交流ハウス」(栽培施設)を設置しました。
他にも道の駅内に「交流ハウス」を設置して、農業へ関心を持ってもらうための場所作りを行なっています。きゅうりのPRに向けて、共に頑張りましょう!