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サツマイモが連作障害にならないよう、注意点や後作に栽培しても良い野菜が知りたい

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サツマイモが連作障害にならないよう、注意点や後作に栽培しても良い野菜が知りたい

サツマイモの栽培をはじめて数年ですが、育てる前に近くの農家さんたちから「サツマイモは連作障害の心配がなく、むしろ連作した方が美味しいものが収穫できる」と聞いていました。

しかし、今年収穫してみると、昨年に比べてサイズもバラバラで、味も落ちたような気がします。

これは連作障害の影響なのでしょうか?連作する際に何か気をつけなければいけないことがあったのでしょうか?

もし連作しないほうが良いのであれば、後作におすすめの作物も教えていただきたいです。

山川 理

山川アグリコンサルツ代表、農学博士

連作はネコブセンチュウに注意しましょう。後作に適しているのは玉ねぎ

連作障害とは?


連作障害とは、同一の作物や同じ科の野菜を、同じ場所で繰り返しつくり続けると起きる障害です。

土壌の成分バランスが崩れることで生育不良となり、収量が落ちてしまうだけではなく、さまざまな病気を引き起こしやすくなります。


サツマイモは連作障害が起きる?


サツマイモは連作障害が出にくい作物です。数年間つくり続けても問題が起きないこともあります。

むしろ連作によって土が馴染み、品質が良くなると言われることもあります。

しかし、品種によっては連作障害が起こらないわけではありません。

センチュウ類や病気に弱い品種を続けてつくるのは2~3年程度にとどめておくといいでしょう。

サツマイモの品種についてはこちらをご覧ください
サツマイモを栽培しようと考えています。おすすめの品種を教えてください
サツマイモの新品種について特徴が知りたい



連作ではネコブセンチュウに注意


サツマイモを繰り返しつくっていると、サツマイモを好む菌や病害虫が徐々に土壌に侵入し、年月を経て密度が高くなっていきます。

その結果、連作障害が引き起こされます。

サツマイモの連作障害で特に注意するのは「センチュウ」による被害です。

サツマイモネコブセンチュウやミナミネグサレセンチュウが寄生しやすく、塊根がへこんだり、割れてしまいます。


サツマイモの後作におすすめの作物


サツマイモの後作にもっとも適しているのは「玉ねぎ」です。

植え付けの時期が11月以降で、栽培方法が似ているため、育てやすい野菜です。

他には、マルチやトンネルを使って、シュンギクやレタス、コカブや大根などもおすすめです。

こういった作物を栽培し、連作障害に注意しながらサツマイモ栽培を行っていきましょう。

このお悩みの監修者

山川 理

山川アグリコンサルツ代表、農学博士

京都大学農学部卒、農学博士。農林省九州農業試験場では、サツマイモやイチゴの新品種を多数育成。1996年日本育種学会賞。1998年農林水産大臣賞。山川アグリコンサルツ代表として、食品関連企業の顧問や地域の活性化アドバイザーとして活躍。千葉大学園芸学部非常勤講師。『サツマイモの世界 世界のサツマイモ: 新たな食文化のはじまり』など著書多数。

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