白菜を栽培していますが、葉が巻かない原因や対策方法を教えて

白菜が巻かないのは、播種の時期が遅いか生育不足が原因です

白菜が巻かない原因

白菜が巻かないというのは、白菜が結球せずにうまく外葉が付かないことを指します。

白菜は自然と葉が巻くイメージを持つ方も多いですが、以下のような原因で結球しないこともあるのです。

・播種の時期が遅い
・害虫被害
・肥料の過不足
・日照不足

播種の時期が遅い

白菜は涼しい時期を好む作物です。生育の適温は15～20度が目安とされています。

したがって、冬に差し掛かり気温が15度を下回ると白菜はうまく育たず巻かないケースがあります。

夏の終わりから秋にかけての時期でも、気温の低い地域では（気温の低い地域でなくとも年によって気温が低い場合には）巻かないこともあるので注意しなくてはいけません。

害虫被害

白菜は、害虫被害による生育不良でも巻かないことがあります。秋から育てる秋植え栽培は、特に害虫の被害を受けやすいです。

生育過程の葉を食べられてしまうと、食害痕から細菌が侵入し、病気が発生するため、白菜そのものが育たなくなる恐れがあります。

白菜によく付く虫と被害例についてはこちらをご覧ください
「白菜の主な害虫の種類と対策方法は？」

肥料の過不足

白菜栽培時には、適切な量の肥料を与えます。与える肥料が多かったり、少なかったりすると生育不良の原因となり、白菜が巻かなくなることがあります。

日照不足

白菜栽培では、適度な日照がある環境で育てる必要があります。

特に結球時は光合成をしっかり行わなければいけないため、充分な日照が必要となります。

結球前に日照不足になると、外葉の枚数が充分であったとしても、外葉が十分生育していないため、うまく結球せずに巻かないことがあります。

白菜の葉が巻くためのポイント

白菜の葉がしっかり巻くには、気温の下がる時期までに外葉を大きく育て枚数を増やすことが重要です。

種まきや植え付け時期をしっかりと守って栽培しましょう。

栽培環境によって温度は異なるので、自身が育てる畑の気温を充分に理解しておく必要があります。

また、害虫の被害を避けるために、防虫ネットなどで対策をしておくと良いでしょう。

白菜が巻かなかった時

白菜は生育過程で結球しないと、その後も結球することはありません。

そのため、事前の対策が重要な作物です。

植え付け時期や生育不良にならないよう心がけて、健全な白菜が育つ環境作りに努めましょう。