レモン栽培で株間はどれくらい空けるべき？

レモン栽培の株間は5〜7メートル。小型株（ユーレカ系統）は狭めてもOK

レモンの株は5〜7メートル間隔で植え付ける

レモンの木は地植えすると大きく育ちます。複数の株を栽培する場合は、 株間を5〜7メートルほどあけて植え付けましょう。

特に無農薬レモンを栽培する場合は、草刈りが欠かせません。草刈り機が導入しやすいように株間を空けておくことが大切です。

なお、株のサイズを小型にする場合を除いて、栽培するレモンの品種によって株間が変動することはありません。

もし、ユーレカ系統の樹勢の弱い品種の栽培を考えている場合は、株間を狭くして4～5mの株間で栽培しましょう。

ただし、植え付け当初から株間を広げておくと、樹が大きくなるまで、樹と樹の間の日光の当たるところに雑草が繁茂して、除草作業が大変になります。

最近、植え付け当初は、株間を狭くする密植栽培が行われています。しかし、樹が大きくなって枝が重なってくると、株ごと間伐する必要があります。

どちらの方法が良いかは生産者の考え方で栽培してもらえればと思います。

地植え栽培におけるレモンの植え付け手順

レモンの植え付けは、以下の手順を参考に行いましょう。

1、40〜50センチほどの深さの植え穴を掘る（粘土質な土壌の場合は、大きく深めに掘る）
2、掘り出した土に赤玉土と腐葉土を6：4の割合でよく混ぜる
3、植え穴の中に2を半分〜3分の1ほど入れる
4、レモンの根を傷つけないように底と上部の土を軽く落としておく
5、植え穴の中心に4を置き、接ぎ木部分が埋まらないように土を入れて固定する（接ぎ木部分が埋まらないよう注意すること）
6、5を囲むように溝を切り、溝にたっぷり水やりをする
7、溝を埋めて、株元に土寄せをする

植え付け以外の栽培方法についてはこちらをご覧ください
「レモンの栽培方法について教えてほしい」

レモン栽培の株間は「トゲ」にも注意

レモンの品種はトゲが発生するものがほとんどです。風に揺れてトゲに葉や果実が当たることで表皮が傷つき、病原菌が侵入しやすくなってしまいます。

トゲが固くないうちに手で摘み取るか、ハサミやのノコギリで切り取りましょう。風が当たりやすい場所での栽培を避けるのも重要です。

また、以下のトゲがない（少ない）品種を参考にして栽培することも対策の1つです。

・アレンユーレカ：トゲの発生が少ない。香りが強く、収穫量が多い。
・シシリアン：トゲなし品種。酸味と香りのバランスがいい。
・リスボン：普通のリスボンはトゲの発生が多いが、トゲなしに品種改良されたものも出回っている。寒さに強く豊産性が高い。

収穫時のトゲ対策についてはこちらもご覧ください
「レモン収穫時のトゲ対策を教えてください」