専業農家として働く自分の家に妻が嫁いでくれ、1年になろうとしています。
それなりの規模で栽培しているため、繁忙期にはパートさんを雇い、人手不足にならないように努力はしています。
妻には結婚する前から「農家へ嫁ぐからと言って、無理に農作業を手伝う必要はない」と伝えていましたが、1年経った今でもほとんど農場に顔を見せることがなく、実は残念に思っています。
本格的に農作業を手伝ってほしい訳ではなく、もう少し関心を寄せてもらいたいだけなのですが、何かよい方法はありますでしょうか?
パートさん達も近所の方が多いので、顔を出してもらうだけでも近所付き合いが円満になるのではと思っています。
妻は専業主婦で、毎日家事に精を出してくれているので、とても感謝しているのですが……。
(新潟県・田所さん/仮名・30歳)
野澤みゆき
あぐりマッチ 婚活アドバイザー
たあいない農業話から始めて、お互いの本音を伝えあう工夫を!
ご夫婦なので、素直にお気持ちを伝えるのが一番だと思います。しかし、話したけれど奥様に伝わっていない、ということであれば、伝え方を工夫してみてはいかがでしょうか?
一緒に作業することは望んでおられないということですので、作業場に来たくなるように農業の魅力をたくさん話してみるなど、小さなことから始めてみてはいかがでしょう。
作業している間に苦労した話、驚いた話など、まずは日常会話のネタとして気軽に入れてみるのがよいかもしれません。その次に「作業場にお茶を持ってきてほしい」など、簡単な用事をお願いして、働いている姿を見てもらう機会を作るという方法もあります。
そうしたなかで、奥さまの気持ちを確認することも大切だと思います。農場に来ないのはなぜか、本当に興味がないのかどうか、質問者さまは聞いてみたことがありますか? 虫が苦手、仕事場に行くと邪魔になると思っている……など、意外な本音があるかもしれません。会話を深めて、お互いの本当の気持ちを伝え合いましょう。
結婚の前後で考えが変わることは仕方のないことです。しかし、その変化を素直に伝えあい、互いに理解し合うことがご夫婦の信頼関係につながっていくのではないでしょうか。お悩みになるのは、正直な気持ちを知ってからでも遅くないと思います。