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息子が後継として就農しますが、「家族経営協定」は早めに結んだ方が良いですか?

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息子が後継として就農しますが、「家族経営協定」は早めに結んだ方が良いですか?

都会でサラリーマンをやっていた息子(30歳)が後継者として戻ってきます。

これを機会に、経営の方向性や家族間の役割分担、労働時間などについて、妻やおじいちゃんも入れて、家族4人で家族経営協定を結ぼうかと思っています。

ただ、息子が考えている経営方針は、私から見るとちょっと地に足が付いていないように感じるところもあります。

たとえば、都会の人たちに向けた援農イベントを開いたり、企業社員向けの福利厚生として農業体験を提供したり、ホームページを開設してネット販売を始めたりしたいらしく、肝心の生産に関わることが視野に入っていません。

法人化に向けて、役割分担や労働条件的なところは早めに話し合っておきたいと思っていますが、今後の経営の方向性や計画に関しては、じっくりと話し合った方がよい気がしています。

しかし、早めに家族経営協定は取り決めておいた方が良いのでしょうか?
(岩手県・高橋宏さん/仮名・50代)

伊東悠太郎

水稲種子農家

息子さんが社会経験を積んだ30代なら、早くから挑戦させた方がいいです

まずは息子さんが帰ってこられるというのは、相談者の方からすれば大変嬉しい話ですね。何がきっかけだったのでしょうか?

ご相談いただいている条件の範囲から、私の価値観をもとにアドバイスしますと、答えは「早い方がいいのでは?」です。主な理由は、以下の通りです。

相談者が50代、息子は30代ということは、息子は一定の社会経験を10年以上積んでおり、それなりの考えがあるはずですから、それを信じてどんどん挑戦させるべきではないかと思います。

相談者の方にとって、息子さんはいつまでたっても息子さんでしょうが、それでも社会で10年経験を積んでいれば立派な大人です。

息子さんの考えているアイディアが良いか悪いかというよりも、挑戦する経営マインドをもって実践してみることが重要なのではないかと考えるからです。それが成功するか、失敗するかは重要ではないような気がします。

年を重ねてからだと、新しいチャレンジってなかなかできなくなっていくはず…。もし、失敗したとしても、若ければ何度でもやり直せます。

一方で、20代であれば、何らかの経験を積んでからが良いだろうと思いますから、アドバイスの答えも変わってくると思います。

実際に東京商工会議所のアンケートを見ると、新商品、新サービスの開発は、30代が最も活発に取り組んでおり、年齢が上がるにつれてその割合は減少傾向です。また、20代も割合としては下がります。


また別のアンケートを見ても、30代で事業承継をすると業績が良くなったという割合が増えますが、新しいチャレンジをするということと関係がありそうだなと感じています。


栽培技術は心配しなくても、着実に習得していくはずです。逆説的に言えば、1年目は生産面に専念しても、相談者のお父さんが求める水準には絶対に行かないでしょう。

そうなれば、「いやもう2~3年間は生産現場で…」となるように思います。すると、どんどんチャレンジする機会を逃していくように思います。

息子さんも自分の人生を掛けて戻ってこられるのでしょうから、やりたいようにやらせてあげて欲しいなと思います。

私が事業承継のモデルケースは上皇陛下の生前退位と常々申し上げているのですが、少なくとも一般国民が見える範囲で、上皇陛下は天皇陛下に対してとやかく口出しをされることは一切ないはずです。

とはいえ、ご相談者さんが心配されるお気持ちもよくわかりますので、どこまでやらせるか、任せるかというのを家族経営協定や事業承継計画の話し合いの中でされれば良いのではないかと思います。

その中で役割分担表を作ってみてはどうでしょうか。

農業経営における役割は様々ありますが、どの役割をいつまでに任せていくかということを考えてみるということです。

スパッと任せて口出ししないというものもあれば、一緒にやりながら着実に進めていくというものもあるでしょうし、経営者8:後継者2というような割合で線を引くものもあれば、相談者はお米、後継者は野菜というように品目で分けるというのもありでしょう。

あるいは経営に与える影響が限定的な範囲で、一切口出しせずに任せるというようなやり方も良いかもしれません。(いわゆる出島戦略)

それともう一つ、感じたことがあります。

相談者の方は「生産」を、息子さんは「販売」を中心で考えておられるように感じます。言い換えると、ご相談者は「プロダクトアウト(作ったものを売る)」、息子さんは「マーケットイン(売れるものを作る)」という二つの対照的な視点をお持ちなのだと思います。

近年はマーケットインの流れが強くなってきているようにも感じますが、これはどちらが良いとか悪いとかいう類の話ではないでしょう。

それぞれにメリット・デメリットがあるわけですが、少なくともその双方の視点を持ち合わせて農業経営ができるのは強みであり、どんどん伸ばしていくべき視点ではないかと思います。

経営者「任せる勇気」=後継者「任される覚悟」です。

経営者にとって、任せる、口を出さないというのは勇気(忍耐?)がいることかもしれませんが、後継者にとってもそれは同じです。

勇気と覚悟で新たな農業経営を目指していきましょう。

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zhanzhang hu

すみません! 日本での就職はこの方法でしかできません。農協は外国人労働者をよく募集しますか。
日本で農業従事者としての仕事を見つけたいです。 日本で安定した小規模農家になりたい。 しかし、外国人がどのようにして日本に農業に行くかについての情報はまったく知りません。 昨日Facebookアカウントを登録しましたが、中国本土からの外部情報はめったに見ません。 このFacebookアカウントからしか仕事の機会を探すことができません。お手数をおかけしてすみません。 ごめん! 私は20歳まで田舎に住んでいて、両親と一緒に農業をしていました。 都内で30年勤務。 仕事と生活のために日本に行くことを夢見ています。 これは Google ソフトウェアを使用して翻訳されています。 ありがとう!huzz158@gmail.com

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