千葉県の梨農家で、直売所も経営しています。
直売所の営業時間内に商品が売り切れてしまうことが多々あります。
公式のSNSアカウント(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)では、「完売」になりそうな時点で告知していますが、高齢の方はSNSをやられていない人も多く、完売後に来店していただき、非常に申し訳ない気持ちでいっぱいです。
どのタイミングで、何を使って、どのようにお伝えすれば、お客さまが無駄足を踏まずに済むのか知りたいです。
完売する時間は読めないので、どうにもできなくて困っています。
(栃木県・清水勝さん/仮名・50代)
村瀬雄太
ファームコネクト
SMSを利用してみては?売り切れたタイミングで来店した方にクーポンを渡すのもおすすめです
SNSを持っていない高齢者でも、スマートフォンを持っている人は多いはずです。スマホを持っている方には「SMS(ショートメッセージサービス)」機能の活用を検討してみてはいかがでしょう?
SMSは通常のメールではなく、携帯電話番号を使って短い文章をやり取りできるサービスです。どのスマホにも標準機能として搭載されており、受信した時に通知が出るので、非常に開封率(見てくれる確率)が高いです。
ファームコネクトでは「オンラインショップのタイムセール」を通知する際にSMSを使用していますが、メールだと平均30%、LINEだと60%程度のところ、SMSの開封率は80%超えました。
また、携帯の電話番号を変更する方は少ないので、毎年確実に使えるのもいいですね。
デメリットとしては配信サービスへの加入が必要であり、有料であることです。栃木県のいちご農家さんということで大変人気だと思います。仮に導入すると配信数が多いはずなので、そのぶんコストも安くはないはず。
もしこのコストが気になるようでしたら、無料で使えるLINEしかありません。
完売しそうな/完売した時間を告知するタイミングについてですが、もっとも遠方の方にどれくらいの時間をかけて来店するのかをヒアリングし、そこから逆算して告知しておきたいところです。
最悪、売り切れてから来店されたお客さまには、下記のような何かしらの「来た意味」を作り出してあげてみてはいかがでしょうか?
・次回来店時に使えるポイント付与やクーポン提示
・完売後に来店してしまった方専用のネットショップを作成。来店者にはオンラインショップのURLとパスワードを伝えて、商品が用意できしだい優先販売。(SNSを見ない方が通販で購入できるかどうかという問題はありますが)
・近くの飲食店と一緒に、完売後の来店者には飲食店のクーポンをあげる
質問者さんの集客力は他の店舗からすると魅力的なので、近隣の飲食店も協力してくれるはずですよ。
山岸直輝
株式会社MISO SOUP
さまざまなところで情報を掲載しつつ、Googleで品切れしやすい情報を伝えるのもいいです!
難しい問題ですよね。まず、店頭看板、SNS、Webサイトなど、あらゆるところに情報を載せていくのが良いかと思います。
それ以外の対策としては、WebサイトやSNSなどに「売り切れ次第終了」とメッセージを載せておくことでしょうか。
また、「Googleマイビジネス」に登録して「○時頃売り切れが多いです」と入力しておけば、Google検索やGoogleマップでお客さんが質問者さんの直売所を調べた時に、品切れになりやすい時間を伝えることができます。
それでも必ず売り切れ後に来る方はいらっしゃいますので、せっかく来ていただいた割引券や予約受付などをする農園もありますよ!