千葉で野菜を栽培しています。新規就農して2年ということもあり農家知り合いも少なく、情報収集はインターネットがほとんどです。
私はTwitterで有名な農家さんをフォローしているのですが、彼の投稿を見ると、農家同士で物々交換をして、それをインターネット上で宣伝し合っているのです。
彼のフォロワーは数千人。私など100人にも満たないです。
だけど、彼とお近づきになってうちの野菜を送れば、大きな宣伝になるのではないでしょうか。
だけど、これは「ステルスマーケティング(消費者を騙した広告)」にはならないのでしょうか?
物々交換なので、お金を払っているわけではないから問題ないということでしょうか?
問題がないようであれば、私もお近づきになって野菜を送り、宣伝してもらいたいと考えています。
(千葉県・五十嵐さん/仮名・20代)
村瀬雄太
ファームコネクト
法律として問題はありませんが、道義を守って行いましょう
まず、ステマ(ステルスマーケティング)の定義として「広告や宣伝であることを伏せて、一般的な消費者を装って商品やサービスを宣伝すること」があります。
そこに金銭の授与(お金のやりとり)は関係なく、広告であることを伏せるのがNGなのです。
とはいえ、ステマ自体を規制する法律はなく、違法ではありませんので、相談者さんが影響力のある農家さんに作物のステマを依頼することは可能です。
ただし、道義を守るなら「宣伝してほしい」と頼むのは控えるのがいいです。SNSに掲載するかどうかはあくまで相手の意思に委ねましょう。
ファームコネクトもWebメディアを運営しているので、よく(うちの農園を紹介してくれなどと)掲載の依頼が届きますが、本当に良いと思ったものしか掲載していません。
また、Twitterをやっている農家さんは「農家さん同士で繋がっている」ことがよくあります。
作物を送ろうとしている農家さんのフォロワーが、農家さんではなく「消費者」がどれだけいるのかを事前に確認しておくことをおすすめします。
特にTwitterはフロー型のメディア(動きが早いメディア)なので、よほどフォロワーが多くないと売上には繋がりづらい点に注意が必要です。