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直売所で販売する梨を入れ替える客がいる。商品陳列で工夫するべきことは?

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直売所で販売する梨を入れ替える客がいる。商品陳列で工夫するべきことは?

梨農家です。車の往来が多い県道沿いに梨の畑があり、親の代から、敷地の一角に建てた小さな直売用の小屋で直売しています。

贈答用の梨は規格が揃った良品を箱に入れて販売していますが、直売所で販売しているものは、お得感のあるカゴ詰めにしています。

そして、購入した商品は、袋に詰め替えて持ち帰ってもらいます。

カゴの中には大きいものから小さいもの、見た目の良いものから悪いものまで詰めています。ただし、どれも熟した果実なので味には自信があります。

どんなものが入っているのかは外からも確認できるので、お客さん自身で気に入ったものを購入してもらっています。

ただ、こちらが目を離した隙に、見た目の悪い梨だけ取り除いて、他のカゴの良品と取り替えて購入する方もいます。

こうした小さな不正を防止し、さらに売り上げも伸ばすために、商品の陳列上、気を配ったり、工夫したりした方がよい点を教えてください。
(神奈川県・高橋睦夫さん/仮名・40代)

脇坂真吏

AgriInnovation Design/東神楽大学学長

防犯対策とともに消費者の興味や関心を上げる工夫をしてみては

お店側が目を離したすきに、商品の入れ替えはよくあります。困ったものですよね。

対応策としてはやはり入れ替えができない(心理的な面も含め)対策をしていくことしかないと思っています。

コスト面や手間が増えることは避けられませんが、例えばこんな方法があります。

1、商品ごとに識別シールを貼る
良品の梨と徳用梨には1個ずつそれぞれ別のシールを貼り付け、入れ替えにくくする方法です。

これをやっても、シールを張り替える人は一定数いるとは思いますが、心理的にはハードルがあがります。

また、私の店でもやってますが、お客さんにはわからないような目印をつけておいて、会計時に確認する方法もあります。

ただこの場合は1つずつ確認する必要があるので、繁忙期には難しいかもしれません。

2、透明のビニール袋に詰めて、中身に触れないようにする
コストはかかりいますが、大きめの透明袋にいれて、外側から内容物を確認できても、手が触れないようにすることで、入れ替え防止と、そのまま持ち帰ってもらえるようにするメリットがあります。

3、自動販売機の導入
これは現実的ではないとは思いますが、お徳用のみ自販機にして、入れ替えがそもそも一切できないようにするなどもあります。

ここで掲げた3つの方法は代表的なものですが、これら以外にもいくつかの防止策を考えることができるのではないでしょうか。

また、イミテーションでもいいので防犯カメラを設置したり、売り場に防犯カメラ作動中の看板を置くだけでも効果があるとお思います。

また、商品陳列での売上アップの工夫についてもご相談を受けましたが、実際の相談者さんの売り場を見てないので、もしかしたらすでに取り組みをされているかもしれませんが、複数品種の梨を販売されているようでしたら、梨の味や固さ、希少性などをPOPなどを使って丁寧にアピールすることで、消費者の興味や関心UPにつながると思います。

さらに新しいお客さんに来てもらうためには、たとえばキャッシュレス決済を導入することはどうでしょうか?

店側にも客側にも、利便性が上がりますし、お店の外にキャッシュレス決済を導入したことをアピールするための見せ方(「PAYPAY使えます」など)にも工夫が必要です。

ほかにも、「往来の多い道に看板を増やす」「Googleマップなどに登録して検索で出てくるようにする」「"ギフト発送承ります"などの宣伝を外に書く」などもオススメですが、ご相談者さんが既に導入済みであれば、さらに改善点などを考えてみてもいいかもしれませんね。

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