沖縄県でマンゴーを栽培しています。
個人販売については、SNSを使って販売しています。
ほとんど友人や、友人を介したお客さんの注文なので、一人ひとりには近況報告も兼ねて手書きのお礼状を添えていますが、最近は「まったく知らないお客さん」からの依頼もチラホラ増えてきました。
そうしたお客さんにリピーターになって欲しいのですが、知らない人ですし、お礼状を書こうにも文面が思い浮かびません。
何か、お礼状以外にリピーターになってもらえる手段があったら知りたいです。
ほかの農家さんがやっていない、斬新なアイデアはないものでしょうか。
なるべくお金をなるべくかけない方向がいいのですが…。
(沖縄県・中島さん/仮名・40代)
村瀬雄太
ファームコネクト
3つの施策を活用することで、リピーターを増やしています!
お礼状以外のリピート施策ですね!
ファームコネクトでは「スタンプカード」「ダイレクトメール(LINE)」「SNSに流入させる」の3点を施策として取り入れています。
まず「LINE公式アカウント」を活用すると、無料でスタンプカードを作成できます。
紙のスタンプカードだと紛失してしまったり、あるいはお買い物の際にスタンプカードを出し忘れてしまったりして、結局使わなくなることが多いかと思います。
しかし、LINEですとカードの管理が容易で、紛失することもないので、しっかり利用してくださる消費者が多いです。
ちなみに、スタンプが溜まった際の特典はクーポンでも良いですが、農産物(現物)を特典にした方が利用者(リピーター)が増える傾向にあります。
ファームコネクトがサポートしている農家さんは5回購入でクーポンプレゼント、10回購入で農産物プレゼントにしているケースが多いです。(購入回数は農家さんによって変えています。)
次にダイレクトメールですが、LINEを利用しても構いません。商品をご注文いただくと、お客さまの連絡先が手に入ると思います。この連絡先を活用してリピートを促しましょう!
新商品の発売日やお役立ち情報、期間限定のキャンペーン情報をお知らせするのがおすすめです。
お役立ち情報については、マンゴーの美味しい食べ方、保存方法、栄養価などを積極的に配信することで魅力が伝わるほか「マンゴーといえば〇〇農園」と想起してくださる消費者が増えていきます。
そうすると、マンゴーが食べたくなったときに第一候補となることができ、結果としてリピーターの創出につながります。
また、お客さまのロイヤルティ(商品やお店に対する愛情・信頼)によって配信メッセージの内容を変更すると一層効果的です。例えば、3回以上購入しているお客様だけに特別なクーポンを配信するなど。
ファームコネクトは「RFM分析」という手法でロイヤルティを測っています。多くの企業がマーケティングに取り入れている手法で、検索すれば詳細が出てくるので、よければ参考にしてみてください。
みっつめに、SNSへの流入です。すでに触れましたが「マンゴーといえば〇〇農園」という立ち位置を取れると、リピートしていただける可能性が高まります。
この立ち位置を取るには、お客さまと接触する機会を増やすのがおすすめです。
学生時代、毎日のように会っていた友人とは深い仲になれたように、人はよく目にしたり、出会うものに好意を抱く傾向にあるのですが、web版のお客さまと接触する手段として、SNSが有効なのです。
お礼状にてSNSの存在をアピールしたり、あるいはダイレクトメール(LINE)でお知らせしたりしてSNSヘの流入を積極的に促しましょう!
ここまで述べた3点を行うだけで劇的にリピート率が上がるはずです。いずれも特別なツールを使わない限りは費用がかからないので、ぜひ挑戦してみてください。