地元の農家たちで集まり、近隣の直売所や店舗でマルシェを不定期に開催しています。
私たちの地元では、サステナブルの観点からゴミゼロ活動に力をいれており、マルシェでも商品の包装をなくして量り売りにしようかという意見が出ています。
しかし、具体的にどのような流れで量り売りをするのか、良いアイデアが浮かびません。
先日テレビで特集されていた量り売り専門店では「計量器に乗せるとラベルが印刷され、それを商品に貼り付けてもらう」という方法で行っていましたが、印字機能つきの計量器が思った以上に高額で、別のアイデアを模索中です。
なるべく今あるものを使って、量り売りする方法はないものでしょうか?
(愛知県・矢田栞さん/仮名・20代)
仲野真人
株式会社食農夢創 代表取締役
量り売りは、秤とカゴを用意し重さを量ったり、サイズごとに金額を決めておきましょう
昨今は、SDGsへの取り組みも含めて脱プラスチックの動きが加速しておりますよね。
確かに農産物においても、今後は袋詰めなどの動きがなくなっていくかもしれません。そのためマルシェで量り売りするというアイデアはとても良いと思います。
では、具体的にどのように量り売りするのが良いでしょうか。
1つのアイデアとしては、秤の上にカゴなどを用意して重さを量るのはいかがでしょうか?
マルシェは対面取引が多いかと思いますので「○○円/100g」と値段を設定しておけば、「重さ×単価」の金額を払ってもらう形にできます。
またもう1つのアイデアとしては、サイズ(大きさ)ごとに分けて並べておき、「Lサイズ○○円/個」「Mサイズ△円/個」「Sサイズ◇円/個」と金額を決めておけば、「各単価×個数」で金額が計算できます。
これらは、あくまでもお客さまがエコバックなどを持参してきている前提ですが、万が一持っていなかった場合のために、農産物を包む紙や、紙袋やエコバックなどは有料で用意した方が良いかもしれません。
紙袋やエコバックであれば、ビニールよりも環境に良いですし、デザインなどを工夫すれば消費者が持ち歩くだけでご相談者さんのPRに繋がるかもしれません。
環境に配慮することはもちろん大事ですが、せっかく取り組むのであれば、ご相談者さんの販売促進やファンづくりにも繋げられるように工夫してみてはいかがでしょうか?