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トマト栽培に最適なビニールハウスの種類や価格の相場が知りたい

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トマト栽培に最適なビニールハウスの種類や価格の相場が知りたい

これまで北海道で兼業農家をしていましたが、この度、祖父が営んでいたトマトの生産を引き継ぐことになりました。

祖父が立ち上げたトマトのハウスは10棟近くあります。祖父から単純に引き継ぐだけでなく、まだ20代と若いので、新しいことにも挑戦していきたいという気持ちがあります。

そこで、老朽化したハウスを建て替えて、イチから有機栽培にチャレンジし、専業にしていきたいと思っています。

従来の栽培方法を変えたいと提案したところ、祖父には少し渋い顔をされましたが、有機栽培という付加価値をつけて、我が家のトマトをたくさんの人に美味しく食べてもらえるようにしたいのです。

そこで、現在のハウスを建てた業者に、建て替えの見積もりを依頼したのですが、思っていた以上に費用が高くて驚きました。

いろいろなカタログを調べましたが、ハウスの種類や価格もピンキリで、相場が全く分かりません。

トマト栽培に適したハウスの種類や見積もりの取り方(複数社に依頼すべきかなど)、またチェックすべきポイントについて、教えてください!
(北海道・鈴木さん/仮名・20代)

小沢 聖

明治大学黒川農場

更新するものと補強するものに分けて考えるのがベスト!

老朽化したハウスといっても、10棟あれば状態に差があることでしょう。一度にすべての更新を考えると費用も莫大になるかと思いますので、まずは「更新するハウス」と「補強するハウス」を分けて考えてみてはいかがでしょうか。

まずハウスを新しく建て替える場合です。最近は業者にお任せのハウスが主流ですが、それなりの値段ではそれなりのハウスしかでき上がりません。

丈夫なものを建てたいということであれば、少なからず自力で行うことがおすすめです。

ひと昔前までは農家が自力で建てるのが当たり前で、コストが安くつくだけでなくハウスについての知識が得られるという利点がありました。

とはいえ、どこまで自力で行うかも難しい問題です。まずはハウス購入時のポイントをおさえましょう。

「1工事費用」「2資材の質」「3オプション装置」、大体は、この3点で見積もりに違いが出ます。

丈夫なハウスにしたいなら、資材の質は落とせません。その場合は工事費用をなくし、組み立てを自分達で行うといった選択もできます。時間や人手に余裕があれば、是非やってみてください。


次に補強する場合です。フィルムの老朽は品質の良いものと交換となりますが、おすすめはPO系と呼ばれるタイプです。

ビニールよりも軽くて丈夫で、最近主流になってきています。長期間の耐久性があるため、張替頻度が少なく済むといったメリットもあります。

ビニールより高価になりますが、その分の性能は見込めるでしょう。


パイプの補強は、一番早くサビで崩れる地際部(地面と接触している部分)を重点的に行いましょう。

対策としては、足場パイプで補強する方法をおすすめします。

ハウス内に足場パイプの枠を組んで、これにアーチパイプを金具やビスで固定すると良いでしょう。

冬にフィルムを剥がすハウスでは、春に必ず錆止めを塗るようにしてください。

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