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兵庫県で主に葉菜類（小松菜、ほうれん草、春菊）や二十日大根を、ハウスの土耕栽培で育てています。
私が使っているハウスは父親から受け継いだものですが、最初から土が白っぽく、作物が上手く育たたない棟が数棟あります。
おそらく、長年のハウス栽培で塩類が蓄積しているのだと思います。
こういった施設内の土壌の塩類を除くことができる緑肥はあるのでしょうか？
（兵庫県・吉田さん/仮名・40代）
ハウスの土壌に蓄積した塩類を取り除くことができる緑肥はありますか？
YUIME Japan編集部 / 2022.11.18
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和田美由紀
雪印種苗株式会社研究開発本部
ソルガムやスーダングラスなどの緑肥がおすすめです
まずは土壌分析をしていただくことをおすすめします。
硝酸態窒素やEC（電気伝導度）、塩基類の数値が高いはずです。
それらの養分については減肥や無施肥を検討していただくのと同時に、緑肥を栽培して過剰な養分を吸収させ、持ち出すことで土壌中から取り除く方法もあります。
適する緑肥はソルガムやスーダングラスなどの有機物量が多いものが該当します。
しかしながら、大量の有機物をハウス外に持ち出すことが現実的でないという場合は、そのままハウスにすき込んでしまっても良いです。
持ち出しの場合と比較すると、低減効果は低くなってしまうかもしれませんが、土壌へ有機物を供給することで、土壌の胃袋とも言えるCEC（塩基置換容量=保肥性の目安）が増大し、保肥力が高まるため、主作物への障害を間接的に回避することが期待できます。