石川県で、梅、桃、りんご、栗などを栽培している40代です。
私は地道に農作業を積み重ねてきましたが、周辺の農家は自分で育てている作物をネットで告知したり、独自のイベントを農園で行い直販したり、レストランなどと提携したりと意欲的です。
小学3年生から年長さんまで3人の娘もいるので、このままではいけないと思い、私もオリジナルのジャムを作って、ネットショップで販売することにしました。
宣伝のためにブログを定期的に更新し、Twitter(ツイッター)やInstagram(インスタグラム)、TikTokにも挑戦しています。
自家製ジャムのラベルには娘たちのイラストを使い、できるだけ親近感を持ってもらうように努力しました。
しかし、反応はあまり芳しくありません。
妻や娘はSNSに顔を出すのを嫌がるので、私みたいなオヤジが一人で奮闘している姿は、お客さんに響かないのでしょうか。
良い反応がもらえて、オリジナル商品が売れるようになるには、どうすればいいのでしょうか?
(石川県・吉田さん/仮名・40代)
松田恭子
株式会社結アソシエイト 代表取締役
これまでに得られた反応から方向性を考え、新たな作戦を立てていきましょう
絶えず新しい挑戦をする姿勢、大変素晴らしいと思います!
まずは、作戦の立て方です。試してみたら、きっといろいろな反応が出てきたのではないでしょうか?その反応をもとに、次のステップとして更なる新しい作戦を立てましょう。
ポイントとなる考え方ですが、
・自分の商品を買って欲しいと思っている人(ターゲット)がよく利用している情報収集手段は何か?を絞り込む。
・伝えたい内容をうまく伝えるために適したツールは何か、どんな表現をどのツールで伝えるべきなのかを検討する。
・自分の開発した商品(ジャム)は、他のジャムと比べてどんな特徴があるのか考える(価格、品質、糖度、味、風味、食感、そこから見えてくる用途などの観点で)。
・誰がどのように使うのかを具体的にイメージする(例えば栗ジャムならば、平日の朝食のトーストに塗る?ヨーグルトに入れる?休日にパンケーキの上に生クリームと一緒にのせる? それとも奮発して買ったから自分でモンブランプリンを作るのでしょうか? イメージする人たちは、どんな人たちなのでしょう?)。
・「オリジナル」な商品のウリを、3点にギュッと絞り、わかりやすくアピールする(アピール方法は、食べる人にとってのメリットを意識する)。
・娘さんたちの協力や感想を取り入れる(ジャムをどんな用途・場面向けに提案したら良いか、SNSの使い分けをどうしたら良いかなどについて、アイデア出しを手伝ってもらいましょう)。
動いた分だけ、考えて実行した分だけ、必ず良いことがあると思います。諦めずに試した結果から新しい作戦を立ててみてください。