鹿児島県で焼酎用のサツマイモを栽培しています。面積は300アール程度です。
ヨトウやナガジロシタバなどの食害対策に、害虫が発生した圃場では毎年夏~初秋にかけて農薬を散布しているのですが、どうしても初期の段階で発生に気づかず、毎年防除が遅れがちです。
防除のタイミングを逸すると、幼虫が大きくなってしまって、農薬が効きにくくなってしまいます。
そこで、防除が遅れた際、どのような農薬を撒けば良いのか教えてください。
(鹿児島県・都さん/仮名・50代)
鹿児島県で焼酎用のサツマイモを栽培しています。面積は300アール程度です。
ヨトウやナガジロシタバなどの食害対策に、害虫が発生した圃場では毎年夏~初秋にかけて農薬を散布しているのですが、どうしても初期の段階で発生に気づかず、毎年防除が遅れがちです。
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松淵定之
農薬工業会 安全広報部
ハスモンヨトウ、ナカジロシタバに登録のある殺虫剤をご紹介します
農薬工業会では農薬の適正使用を普及するのが目的のため、個別の作物の防除診断や、病害虫防除の相談は承っておりませんので、ここからは一般的なお話になることをご了承ください。
本来であれば、お住まいの地域や主要産地の農業試験場の病害虫防除担当部署の専門家に確認していただくことが最も信頼できるアドバイスになるかと思っております。
ハスモンヨトウやナカジロシタバやは夜行性で、中~老齢幼虫になると昼間は土中や茎葉の陰に潜んでいるため、発生に気づくのが遅れがちです。
病害虫の発生時期は、地域によっておおむね一定していると思いますので、食害された葉が見られるようになったら、農業試験場に相談のうえ、適切な防除対策をしてください。
孵化してから一定期間が過ぎた中老齢の害虫が中心になっている場合は、比較的、速攻性のある農薬のほうが被害を少なく抑えられると思います。
サツマイモ(登録作物名「かんしょ」)のハスモンヨトウやナカジロシタバの防除に登録されている殺虫剤には以下のものがあります。
ここでは、中老齢期の害虫を対象にしている前提で、効果の発現に時間がかかる脱皮阻害剤(=クロルフェナビル水和剤や、ノバルロン水和剤、フルフェノクスロン乳剤、ルフェヌロン乳剤、テブフェノジド水和剤)は避けてご紹介します。