サツマイモを栽培していますが、細長いものばかりできる。良品率を上げる方法は？

YUIME Japan編集部 / 2022.03.25

土づくり

#サツマイモ #京都府 #野菜作

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いも類を栽培している農家です。ほとんどがじゃがいもの作付けですが、20アールほどはサツマイモを栽培しています。

しかし、細長い規格のサツマイモばかりできてしまい、鹿児島県の産地に比べると、A品率が低い現状に悩んでいます。

うちの畑は火山灰土ではなく、黒ボク土と粘土が半々くらいで混ざっているような土質のため、良品率がある程度下がるのはわかりますが、規格外品が非常にたくさんできてしまうのです。

紡錘形で形の良いサツマイモを育てるには、どうすればいいでしょうか？
（京都府・神原さん/仮名・70代）

山川理

山川アグリコンサルツ代表、農学博士

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サツマイモの品種によって異なりますが、収量2トンくらいを目安に収穫しましょう

さつまいもは品種によって形がかなり違います。

高系14号（金時系統）や安納芋系統は丸くて、べにはるかやベニアズマは細長くなります。

またマルチ、特に透明のマルチを張っていると、土壌内の温度が高くなって長くなりがちです。

ツルボケ（葉や茎の先端部分ばかり伸びすぎて、食用部が太らないこと）気味の畑でも長くなりやすいですね。

私は紅はるかをマルチなし、米ぬかと木灰（草木を焼いて作った灰）だけの施用で栽培していますが、9割以上はA品が収穫されます。

収量は2トンくらいを目標にすれば形の良いおいしいイモが取れるでしょう。

収量を上げようと欲張って、肥料を沢山使用したり、長期間（150日以上）栽培すると、大きすぎて、食味がまずいイモばかりになります。

150から200グラムくらいの大きさの芋の味が最高です。