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いちご栽培の早朝の農作業。アルバイトの時給の相場はいくら?

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いちご栽培の早朝の農作業。アルバイトの時給の相場はいくら?

家族経営で、ハウスでのいちご栽培と、屋外で栽培する「露地栽培」でのなす栽培を始めて6年目になる40代です。

植物相手なので仕方ないことだとは思うのですが、家族で力を合わせても、まとまった休みなしで働き続けるのはさすがにキツくなってきました。そこで、特に早朝の作業を外部の人を雇って任せられないかと考えています。

最初はハローワークに頼もうかと思ったのですが、申し込むのにはいろいろと手続きをしなければならず面倒だったので、人材派遣会社に問い合わせることにしました。

すると、希望する条件通りに募集することはできるものの、「朝早い時間帯だけとなると応募数も限られますし、日中よりも時給を高くしないと集まりませんよ」と人材派遣会社の方に言われてしまいました。

そのため「畑の近所に住む人なら雇いやすいかも?」と思い、ハウスや畑に手製のポスターを掲示して求人募集をかけようと思うのですが、そもそも早朝の農作業の時給はいくらくらいが相場なのでしょうか?

ハローワーク、人材派遣会社、手製ポスター以外にも求人募集する方法があれば、それも教えていただきたいです。
(群馬県・山本さん/仮名・40代)

江城嘉一

YUIME株式会社 取締役 人材支援事業統括

まずは最低賃金の確認を。類似した仕事の時給も参考にして

お住まいの地域の時給の相場を知るには、まず厚生労働省のWebサイトで、都道府県別の「最低賃金」について調べる必要があります。

「最低賃金」は、最低賃金法に基づいて国が決めたもので、働いた際に最低限支払わなければならない賃金のことを指します。「最低賃金」の額はほぼ毎年改定されるため、求人募集をかける際には必ず確認しましょう。

そのうえで、職場となる圃場(ほじょう)の周辺にあるハローワークや人材派遣会社などが運用する求人サイトを調べ、雇う人にお願いしたい仕事と類似した仕事にどれくらいの時給が支払われているのかを調査して、時給を設定する参考にすると良いでしょう。

なお、今回は「早朝の作業」ということですので、時給に加えて、夜の10時から翌朝の5時まで働いた場合に支払い義務が生じる「通常賃金の1.25倍以上」という割増賃金を考慮すべきかもしれません。

ハローワークや人材派遣会社、手製のポスター以外に求人募集する方法についてですが、都道府県によっては「農業振興公社」や「青年農業者育成センター」といった、農業の担い手を育成する支援を行っている団体もありますので、相談してみるのも手です。

最近では農業にかかわらず、全国で慢性的な人手不足となっていますから、どこも高時給を売りにして人を集めようとしています。そのため、時給を高く設定するだけでは魅力に欠けます。「働く人にとって魅力ある労働環境かどうか」といった、お金以外の部分での魅力をしっかりとアピールすることが、求人募集を成功させる際のカギになるはずです。

そう考えていくと「ハローワーク」は煩雑な手続きがありますが、何もしなくても毎日たくさんの求職者が閲覧しますから、やはり申し込んでおいたほうが良いかもしれません。何事も、諦めたらそこでおしまいですよ。

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