米づくりの作業も秋起こしでようやく終わりました。2022年は秋に天気がなかなか安定しなかったため、田んぼが最後まで完全に乾かないところも少なくなく、稲刈りも耕うん作業もだいぶ難儀しました。(相談は2022年秋)
そのため、トラクターの車輪やロータリの爪などには泥が厚くこびりついてしまって、毎回落とすのも大変なので、そのまま次の田んぼに入るということを繰り返していました。
格納するにあたって、こうした泥はスコップなどを使ってこそげ落として、家庭用の高圧洗浄機(100V)で洗いましたが、なかなか完全には洗浄できないままです。
トラクターは数年ほど前に新規に購入したものですが、毎年こんな感じで洗浄して、そのまま春まで倉庫に格納してしまっています。
翌春、田んぼ作業が始まる前に一通りの点検・整備はしていますが、格納前にやっておくべき洗浄や整備のポイントを教えてください。
(長野県・宮沢亮二さん/仮名・40代)
東 直斗
株式会社クリアー
トラクターを格納する前に泥を落としましょう。エンジン式の高圧洗浄機がおすすめです
農機具の保管方法について、基本的にご相談者さんが現在やっている方法で問題ありません。洗浄まできちんとされているとのことで、とても良いと思います。
ただ、トラクターや農機具に付着した泥は非常に落ちづらいものです。家庭用の100Vの高圧洗浄機では水量や水圧が小さくなってしまうため、パワー不足を感じて泥が落ちにくいと不満に思われることもあるかと思います。
そういった点が気になる場合、水量や水圧の強いエンジン式の高圧洗浄機がおすすめです。
丸山製作所や有光工業など、さまざまなメーカーがありますが、価格が安く、性能も高い工進の高圧洗浄機などが近年人気です。
もし、エンジン式動力噴霧機をお持ちでしたら、そういった機械を使って泥落としをしてみても良いかと思います。