新規就農して3年の農家ですが、小さな農地を借り受けて年間10品目程度を生産しています。
農作業にも慣れてきたので、最近は使ったことがない道具を作業に取り入れていこうと思っています。
そこで、ほうれん草の根切り機についてご相談したいです。
現在は根ごと引っこ抜いて収穫し、作業場でまとめて根を切っています。
収量も多いわけではないので問題はないのですが、効率化を考えて、根切り機を導入しようと考えています。
調べてみると、根切り機を導入すれば便利になりそうで、ほうれん草だけではなく、小松菜にも使えそうな気もします。
しかし、先輩農家さんに根切り機の話をしてみると、「使ってみると切り方にばらつきが出る」「土によってうまくできない(湿っていると難しい?)」など、あまりいい反応ではありませんでした。
使いこなすのは簡単ではなさそうですが、初心者でも使いやすい根切り機の選び方を教えてほしいです。
(東京都・阿部さん/仮名・30代)
東 直斗
株式会社クリアー
機種選びより、圃場の生育環境や条件を整えて、根切りの際のバラつきを抑えることが最優先
ご質問を見ると、みのる産業さんが開発した「ほうれん草根切機(スパッとくん)」に代表されるような機械を指しているのかと推察します(ほうれん草の根切機にはそれほど種類があるわけでもないので)。
しかし、重要なのは機種選びよりは、圃場の条件や生育条件によってばらつきが出るのでそこを解決する方法を考えてみるのが良いと思います。
例えば生育ができるだけ均一であることや、圃場が平らでボコボコしていないこと、石がないことや土質が柔らかいことなどがポイントとして挙げられます。
機械を導入するにあたって、まずは前提として機械を動かしやすい環境を整えることができれば機械の性能を最大限に発揮できるのではないでしょうか?