父と化学肥料不使用で農薬もできるだけ減らしたお米を作っています。香り高く、甘みや粘りが強いのが自慢です。
最近、パン好きの女性と結婚したばかりなのですが、小麦粉が高騰している状況や父の理解もあり、米粉を販売してみようという話となりました。
そこで米粉用製粉機械のことを調べてみたのはいいのですが、さまざまなメーカーから製粉機が出ていることを知って驚いています。
しかも製粉方法が多岐に渡っていて、「気流式」「ピン式」「挽き臼式」「胴搗式(どうづき)」「篩(ふるい)付高速粉砕機」などがあり、それぞれに特長があるので決めかねている状態です。
選ぶポイントはいろいろとあるようですが、まったく判断できません。
複数の機械を使って比較することも難しいので、決め手に欠けたまま思案中です。
最初はパンやパスタ、お菓子用の米粉を小ロットで販売したいと思っていますが、将来的には「うまくいったら他の農家さんのお米や蕎麦なども製粉してあげたい」という希望を持っています。
ぜひ、製粉機械を選ぶポイントを教えてください。
(新潟県・大橋さん/仮名・40代)
東 直斗
株式会社クリアー
機械を選ぶときのポイントはまず目的を明確に。米粉を小ロットで販売したいならまずはリーズナブルな選択をしてリスクを下げてみてはいかがでしょうか
機械を選ぶときのポイントですが、製粉機も他の農機具と同様に、「何が良い機械かを考えるのではなく、用途・目的に合わせて機械を選ぶ」というところがポイントになるかと思います。
そういった観点で見ると、製粉方式が何が良いかという部分に関しては製粉の品質(こだわり)にかかわる部分かと思いますので、特にそういった指定が現状なく、「米粉を小ロットで販売したい」ということが目的であれば、サイズ・処理能力・価格の3点で選ぶのが良いと思います。
将来的に他の農家さんのものも請け負ってという可能性もありますが、まず自分の事業としてはじめるのであればいきなり大きな投資をするよりも、まずは投資できる範囲で、処理力が低すぎないリーズナブルなものを選んで、初期投資のリスクを下げてみてはどうでしょうか。