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現在、白ネギやブロッコリー、とうもろこし、大豆などを育てていますが、春ネギの一本太ネギで、とう立ちの遅い品種を教えて欲しいです。
今は「龍まさり」と「陽春の宴」を作っています。
しかし、4月末頃になるとネギのとうがたってきて、品質が落ちてしまいます。
取引先からできるだけ長い期間出荷することを求められていて、5月に入っても出荷できる一本ネギ（「坊主知らず」以外で）の品種が知りたいです。
（鳥取県・国田聡さん/仮名・30代）
春ネギを5月まで出荷したい。おすすめの品種を教えてください
YUIME Japan編集部 / 2022.07.20
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鈴木光一
鈴木農場・伊東種苗店
春ではなく秋にネギを蒔いて冬を越させることで、5月に出荷させる方法があります
現在、既存品種の中でもっともとうが立ちにくいのが「陽春の宴」です。
それよりもとう立ちが遅い品種は、現在国内ではないと思います。
相談者さんは既に手掛けているということ、どうにかしてとう立ちを遅くしたいのであれば、作型を変えるしか手段はありません。
具体的には、春に蒔くのではなく、10月くらいに蒔いて、12月に定植をして冬を越して、5月の下旬や6月に出荷するのです。
冬を越すのも、あんまり大きくしてしまうととう立ちを起こしてしまうので、ちょうどいいくらいのサイズ、タバコサイズとよく言うのですが、そのくらいの太さで冬越しをさせると良いでしょう。
そういう方法が今一般的に採用されています。
サカタのタネさんの「春扇」が早生品種なので、そうした品種で作型を変えてみてはいかがでしょうか。