現在、有機栽培で葉物野菜とサツマイモなどを育てています。
やることはたくさんあるし、教育にもいいかな?と10歳と7歳の息子たちを畑に連れて行って、遊ばせながらもいろいろな作業を手伝わせています。
しかし、単純作業だと最初は夢中になってやるもののすぐに飽きてしまいます。
難しい作業を教えるのも意外と大変です。収穫は楽しそうにやっていますが、農作業のごく一部でしかありません。
そこで、子供たちに農作業を手伝ってもらうときに気をつけた方がいいこと、
将来「うちの家業を継ごう!」と思ってもらうために必要な心構えなどがあれば、教えてください。
(島根県・内藤喜朗さん/仮名・30代)
香取岳彦
ベジLIFE!!
子供たちにプロのやり方を無理強いせず、楽しいと感じたことのみに参加してもらうことが良いかもしれません
ご相談ありがとうございます。「農業を憧れの職業に!!」という理念を掲げて農業しております、千葉県の香取と申します。
祖父母は専業農家でしたが、両親がサラリーマンでしたので、トラクターで耕していただけの畑を孫が脱サラして継いだ農家です。
脱サラ農業を始めようとした際に、祖父母と両親からの反対があり、とても残念に感じたので「農業を憧れの職業に!!」を目標に掲げて農業を始めました。
ご相談者さまの悩みである「自分の子供たちが農業に興味を持ち、いずれ畑を継いで欲しい」というお気持ちはとてもよくわかります。
私も子供が4人おりますので、子供たちが農業に対してどのように接すれば良いか、日々悩みながら試行錯誤しております。
最近心がけていることは、プロのやり方を無理強いしないという点です。
自分が小さな頃を思い出すと、色々なことに興味がある反面、ひとつのことを極めようというプロ意識はなかったと思います。
子供は楽しいことを見つけていろいろ挑戦したいし、飽きたら違う楽しいことを探してまたやってみるということの繰り返し。それが自然な姿だと感じています。
だから農作業は無理強いせず、子供が楽しいと感じたことのみ参加してもらい、飽きたら畑で虫を追いかけたり、畑に足跡をつけたりと、子供らしく遊んでもらっています。
幼少期に畑で楽しい思い出ができれば、大人になって職業選択の際に農業が選択肢の高い位置にくるのではないかと思います。
子供の頃になりたかった職業に実際になっている人は一握り。色々な仕事に悩んで就活をしている学生が多いですよね。
お子さまの就活時期に農業を思い出してもらうため、畑での楽しい思い出作りにご尽力されてはいかがでしょうか?