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土壌改良の堆肥に牛糞を使っていますが、鶏糞や豚糞を使うと何が違う?

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土壌改良の堆肥に牛糞を使っていますが、鶏糞や豚糞を使うと何が違う?

にんじんや大根を育てている専業農家です。これまで土壌改良には牛糞堆肥を使っていました。

しかし、最近では鶏糞や豚糞といった牛糞以外の家畜由来の堆肥も使われていると知りました。

使ってみたい気持ちもありますが、牛糞で特に問題があるわけではないので、なかなか決心がつきません。

牛糞との違いや、向いている野菜など詳しく教えていただけないでしょうか。
(北海道・佐藤孝志郎さん/仮名・60代)

原田清弘

一般社団法人 京都府農業会議 京都アグリ創生 現地推進役

それぞれの家畜堆肥の特性を理解し、肥料を加えて効果を上げましょう

そもそも家畜堆肥とは、土作りを目的に使うものです。

作物を栽培する前に苦土石灰などの土壌改良材と一緒にほ場一面にすき込み、地力を高めるために施用します。そのため家畜堆肥によって、どの作物に適しているということはありません。

ただ家畜堆肥の肥料成分は家畜別の堆肥ごとに特性が異なります。目的によって、上手に使い分けると良いでしょう。

まず牛糞と豚糞ですが、水はけを良くしたい、特定の微生物を増やしたい、栄養を強化したいという場合に適しています。

水はけをよくしたい場合は、バークや稲わらを加えましょう。そうすることで枯草菌(納豆菌)のエサにもなります。

特定の微生物を増やしたい場合は、微生物資材を加えます。

栄養を強化したい場合は、米糠やもみ殻、カニ殻を加えるのがおすすめです。

また、牛糞は牛が4つの胃を持っているため繊維質が分解されており、加里が高いのが特徴です。

豚糞は、豚が雑食なので窒素やリンなど栄養価が高いのが特徴です。こちらも牛糞と同じような目的の際に施用します。

牛糞と使い分けるのであれば、リン酸の施用効果が高い「玉ねぎ、胡瓜、レタス、インゲン豆、サラダ菜、ほうれん草」は豚糞を、リン酸の施用効果が低い「小松菜、里芋、甘藷、大根、スイカ」は牛糞を施用するのが良いかもしれません。

鶏糞もリン酸が多く含まれていますが、鶏は排泄する肛門と卵を生む場所が同じなので、糞や尿素にカルシウムも多く含まれ、堆肥利用(土づくり)というより肥料として施用されることが望ましいといえます。

馬糞は、牛と異なり胃が一つで繊維質が残っているため、土壌改良にピッタリです。

以前は堆肥は肥料ではないと言われていましたが、現在は堆肥にアミノ熊窒素などの肥料分が入っていることがわかっています。施肥過剰にならないよう、堆肥をすき込む際は通常肥料を減らして施用しましょう。

また糞を堆肥にする場合は、空気に触れない状態にし80〜90度を維持しましょう。そうすれば家畜堆肥特有の強烈な臭いはなくなり、パン種や納豆菌のような匂いになります。これが発酵の目安です。

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