menu
Pull to refresh

スマート漁業の最新情報が知りたい!導入済みや開発中の最先端技術はどんなものがありますか?

文字サイズ

拡大 標準

スマート漁業の最新情報が知りたい!導入済みや開発中の最先端技術はどんなものがありますか?

長崎県でサバやアジ、イワシなどを獲っているまき網漁師です。

現在、さまざまな分野でAIやロボット、デジタルなどの技術開発が進んでいるのをニュースやインターネットで見聞きします。

先日もテレビを見ていたら、農薬を散布できるドローンが特集されていました。高齢の農家さんが出演していて、農薬の散布作業の負担軽減が期待できると、ドローンを購入していました。

その一方漁業はというと、いまだに非効率的なアナログ作業が多すぎるのではないかという気がします。

このままでは水産業そのものが衰退してしまうのではと危惧していますが……。

水産業者の多くが人手不足で困っていることを考えると、農業のように最新技術を取り入れる必要があると思うのです。

実際に「スマート漁業」という言葉もあるので、いろいろなメーカーや研究者の方々が開発してくれているとは思うのですが、現場までそういった情報は回ってきません。

すでに導入されているものや、開発中、研究中の最先端技術があれば、どんなものがあるのか教えてください。
(長崎県・百田さん/仮名・40代)

株式会社アトラックラボ

株式会社アトラックラボ

人工知能と無人機制御技術を用いて、危険や不快な仕事を軽減するロボットがあります

弊社では、2021年12月に長崎県産業振興財団の支援の下、灯船の作業負担を大幅に減少させる漁火ロボを開発致しました。

これは、産学官の連携によって水産業の持続性強化を目指した技術開発です。

アジ、サバ、イワシなどを漁獲するまき網漁業は、異なる役割を持つ多数の船を使って操業します。

長崎県橘湾海域で煮干しの原料であるカタクチイワシを漁獲する天洋丸船団の場合、3隻の灯船、2隻の運搬船、1隻の網船、1隻の作業船と合計7隻の船に約30人が乗り込み、夜間に操業します。

灯船は魚を探し、集魚灯を点灯して魚を集める役目を担います。

網船と作業船は大きな網を水中に投入して、集魚灯の光に集まった魚群を取り囲みます。

そして、逃げられなくなった魚を運搬船が取り上げて港まで運びます。

このように、まき網漁では多くの人と船が別々の役割をもって操業されます。

しかし、近年では人手不足や乗組員の高齢化が進み、誰かが休むと操業に支障を来すことが懸念されています。

今回開発した漁火ロボは、電動スラスターと200WのLED水中灯を備えた水上ドローンです。

網をまき始めてから閉め終わるまでの間、網の中で光を発して魚が逃げないよう、とどめておくことができます。

この作業を漁火ロボが担うことで、灯船の作業負担が大幅に減少できます。

弊社では、人工知能と無人機制御技術を用いて、人々が危険で不快な仕事から解放されることを目指しております。

シェア

COMMENT

この記事を誰かに教える /⾃分に送る

お気に⼊りに登録
ツイート
シェア
送る
NOTE

会員登録と⼀緒に公式LINEに登録すると便利です。

業界ニュースやイベント情報などが届きます。

友だち追加

関連するお悩み

ハイブリットや電動化された漁船は開発されていないの?
スマート漁業ではどういった事例がありますか?
スマート漁業とは?どういった技術なのか教えてください

あなたの悩み
YUIMEで解決しませんか??

農業や漁業に関する悩みや疑問や不安、
悩みごとについておよせください。
いただいた投稿から選考した相談内容について、
編集部や専⾨家がお答えします。

Loading...