山形県で西洋なし、さくらんぼ、りんご、すももなどを作っている40代です。
いままでは古い木造の倉庫を利用して農機具や肥料などを保管していましたが、老朽化のため新しい倉庫を作ろうかと考えています。
選択肢のひとつとして雨風に強く、防犯上も優れている中古コンテナの導入もアリかもしれないと思うようになりました。
しかし、残念ながらまわりにはコンテナを利用している農家の仲間がいません。
コンテナの種類やサイズといった基本的なことをはじめ、価格や購入方法などピンとこないことばかりです。
メンテナンスや老朽化の問題も気になります。インターネットを見てみると、かなり格安で売られてもいます。
もしかすると知り合いの土建屋さんに頼んで運搬や設置をしてもらう方がいいのかも……。
もしコンテナを導入するにしても、税金対策として大きなコンテナを設置するのではなく、小さめのコンテナをコンクリートブロックの上に設置する方がいいような気もしています。
わからないことばかりなので、どんなコンテナを購入すればいいのか?
また、購入方法や購入にあたっての注意点を教えてください。
(山形県・井上仁志さん/仮名・40代)
中澤智大
株式会社EFインターナショナル 営業部
20フィートのドライコンテナの利用が多く、設置場所の確認などが重要です
コンテナのメリットは、堅牢であること、そして設置・撤去が比較的容易であることです。さらに条件によりますが、不要になったら売却することも可能です。
種類は、ドライコンテナとリーファーコンテナ(冷蔵・冷凍機能搭載)の2種類があります。
農機具や肥料などでしたら温度管理も不要でしょう。一般的には20フィート(6m)のサイズのドライコンテナを利用する方が多いです。
設置については基本的にドライもリーファーも建物の扱いになるというのが一般的に知られており、建築確認申請をする必要があります。
弊社の場合は、お客様自身にお問い合わせいただいております。地域によって扱いが違うこともありますので、市役所等で確認してください。また、固定資産税も設置前に確認する必要があります。
納品から設置までの流れと注意点を簡単にご説明します。まず費用についてですが、コンテナ本体価格に加え、輸送料や設置料が発生します。
ご質問者様のお住まいは山形とのことですので、横浜もしくは仙台の港から輸送することになります。
重要なのが設置場所の環境です。まずはコンテナを載せたシャーシとクレーンなどの重機が現場に入って作業できることが基本条件となります。
さらに設置を希望する場所の床(地面)が軟弱でないことも重要です。場所によっては事前の整地作業が必要になってきますので、さらに別途費用がかかります。
また、リーファーコンテナは作動音が出ますので、場合によって近所からクレームが出るケースもあります。
いずれにしても配置については事前に細かい確認が必要です。設置後のメンテナンスや保証に関してですが、ドライコンテナの場合には、保証やメンテナンスはありません。
新造のリーファーコンテナについては、お問い合わせ下さい(中古は保証なしのため有償での修理業者派遣となります。新造は一定の保証期間があります)。