東京から新潟に夫婦で移住した米野菜農家です。移住して5年目、お米や果物も安定してつくれるようになってきました。
お米はJAに卸しているほか、新米の時期は東京に住んでいたころの友人たちに予約制で直販しています。
購入してくれた友人が周りの人にもすすめてくれて、お客さんも増えました。
お客さんには5キロ単位で販売しています。もし10キロの注文が入ったら、5キロのお米をふたつ送っています。
5キロ用の米袋も自分たちでデザインし、なかなか好評です!
しかし今年、ひとり暮らしの友人から「2キロ買いたい」という注文を受けました。
これまでは、「5キロからしか受注できません」と断ってきましたが、確かにひとり暮らしだと5キロは多いかもしれません。
こうした需要にも応えていくべきかなと思いますが、2キロ用の米袋がなく、難しいのが現状です。
今回のように、最低発注量(5キロ)よりも少ない注文が来た時には、どう対応するのが良いのでしょうか?
(新潟県・青木さん/仮名・30代)
竹本彰吾
有限会社 たけもと農場
既製品の米袋とラベルシールで対応しましょう
ご自身で少量サイズの米袋をつくるのは費用もかかりますし、そもそも少量サイズの需要が少ないと思われますのでリスクが高いと思われます。
そこで、既製品の米袋を少数だけ購入してみてはいかがでしょうか。インターネットで「米袋 2kg」など検索すると、さまざまなデザインや素材の米袋が販売されています。
それに既製品のラベルシートを貼って対応すれば良いでしょう。
たけもと農場では、国産イタリア米やスペイン米を1キロ単位でお客さまに直販していますが、最初は既製品の米袋、シール式のA4紙に自作のラベルを印刷して貼り付けて発送していました。
お客さまの送料の負担は確かに大きいですが、お客さまは納得して購入されているという前提で取り組んでいます。
送料については、最近ではポスト投函サイズでの運賃規格(メール便)も、各宅配業者さんが展開しているので、有効活用すべきですね。
また、相談者さんがどのような手段で営業活動を行っているかは不明ですが、たとえばホームページなどがあるのでしたら、「基本は最小5kg単位(少数単位をご希望の方はご相談ください)」などと明記しておけば良いと思います。
もし、2kgなど小ロットの注文が増えてきたら、2kgもうけたまわるということは、追記するようにしておきましょう。