福岡でセイヨウアブラナを育てています。毎年春には菜の花がみごとに咲き、子供たちが、喜んで見にきてくれるのが楽しみでした。
しかし私も、だいぶ年をとり、力仕事が大変になったり、記憶力が衰えないようにパソコン教室にも通っています。
スマートフォンの使い方を勉強したり、脳トレーニング本なるものをやってみたりしているおかげか、頭はしっかりしていますが、妻がちょっと体を悪くしておりまして、機械作業などの農作業はちょっとえらく(大変に)なってきました。
息子2人は都会に住んでおり、家を継ぐことはできない状態で、いつまで菜の花を栽培できるかわかりません。
毎年楽しみに来る子どもたちもいるので、菜の花の栽培だけでも誰かに引き継いでもらえればと思っています。
こういう場合、どこに相談すればいいでしょうか?
(福岡県・三上茂さん/仮名・70代)
高田裕司
日本プロ農業総合支援機構(J -PAO)上席コンサルタント
原点に戻り、どうして栽培しようと思ったかに立ち返っては?
まず、これまでセイヨウアブラナを育て、搾油を続けてきたのはどうしてなのかを整理し、原点に立ち返ることをおすすめします。
いろいろな選択肢の中で、なぜセイヨウアブラナの栽培を選択し、そしてどうして現在まで続けてきたのでしょうか?
地元の子供たちが喜んでどのような表情になるのか、加えて搾油されているとのことですが、どうして続けて来られたのでしょうか。
どこまで整理できるかはわかりませんが、いろんな思いがあるのではないでしょうか。できるだけ思いを具体的にし、その思いを持って、相談される事をおすすめします。
相談する相手は、農業委員会や普及指導員など、多くの農業者に接している方がいいのではないでしょうか。また、もしかすると市町村の担当者にも、話をしてみるのもいいかもしれません。
例えば、自治体や地域などの行事や取り組みにしてもらうことで、多くの方の協力を得られるかもしれません。
ぜひ、原点に立ち返ったうえで、ご自身が今後セイヨウアブラナの栽培をどうしていきたいか、誰かにお願いするのだったら、誰が信頼できるか、また、お願いする側に受けるメリットがあるのかなども含めてお考えになり、いろいろな方の力や知恵を借りることをおすすめします。