農協を通じて出荷する系統出荷に加え、道の駅にみかんや野菜、手作りジャムを出荷している農家です。
道の駅の担当者さんから、消費税額を含めた総額の表示が義務化されたと言われました。
そこで私も税込表示に改めたのですが、疑問に思ったのは、消費税を込めた金額のみを書いたものと、税抜き、税込価格を両方書いたものではどちらが売れやすいのでしょうか。
個人的には、消費税込みの価格だけ書かれた方がわかりやすいと思うのですが、一方で税抜きと税込の価格を併記した方が、商品の本当の価格というのがわかってもらいやすい気もしています。
(愛媛県・池田さん/仮名・50代)
本多英二
aula brand design(アウラブランドデザイン)
ズバリ、税込み価格の方が売れやすいと思います!
どちらの方が売れやすいかというと、ズバリ「消費税込みの価格」だけを表示させる方でしょう!
インターネットなどで買い物をされた経験があれば想像しやすいと思いますが、「通常価格5,000円の商品が3,000円!」という表示を見ると「お値打ち品だ!」とお客さんに感じてもらえます。
しかし、その後で「消費税別」と書いてあれば、買う側としては「なんだ。消費税は別か」と買う意欲が下がってしまうでしょう。さらに「送料別」であれば、購入する人は「やめた!」となる可能性が高くなります。
ものを買う側の心理として、一度価格を出されて、後から追加料金を取られるというのは、買う気分をそがれてしまいます。特に、商品単体の価格が安ければ安いほど、最初の好印象の反動として、買わなくなる傾向が高くなります。
「メルカリ」や「ヤフオク」などオークションサイトでの値付けのこつを聞いたことがありますが、出品物は「消費税・送料込み」の方が圧倒的にクリック率(商品に興味を示し、詳細を知ろうとする率)が高い、つまりお客さんが惹きつけられやすいそうです。
そのため、見た目は少々高くなっても、総額表示でシンプルな値付けをした方がよいでしょう。