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ペレット状の発酵鶏糞の特徴と使う際のポイントを教えてください

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ペレット状の発酵鶏糞の特徴と使う際のポイントを教えてください

大阪の都市近郊で15年あまり野菜を栽培してきました。

10年ほど前から発酵鶏糞(発酵させた鶏の糞)を使っています。

鶏糞は他の堆肥や化学肥料に比べて安いのが魅力で、以前はパウダー(粉末)状のものを購入して使っていました。

ただ、鶏糞パウダーは軽いので、ブロードキャスタという機械で散布すると、風で舞い上がります。

そこで、鶏糞が舞い上がって、ご近所に迷惑をかけないよう、少し価格が高いけれど、粒状の鶏糞に切り替えました。

しかし、粒状に変えても、多少は粉が混ざってしまうので、今は風のない日を選んで散布しています。

最近では粒よりもさらに固まりが大きなペレット状のものが出回ってきていると聞いています。

ペレットは臭いも少ないうえ、ブロードキャスタでも撒きやすく、粉が舞い上がる心配もなさそうなので、今後はこれに変えてみようかなと思っています。

ただ、粒状に比べると固まりが大きいので、畑での分解が遅いのではないかと心配しています。

でも逆に考えれば、肥効が長持ちして、元肥として多めにやれば追肥の必要がないのでしょうか?

ペレット状の発酵鶏糞の特徴と使用する際のポイントを教えてください。
(大阪府・吉田健吾さん/仮名・40代)

原田清弘

一般社団法人 京都府農業会議 京都アグリ創生 現地推進役

鶏糞はアルカリ性が強いため、元肥施用時の石灰投入量を減らしましょう

ペレット状の発酵鶏糞を使用したいとのことですが、形状によってとくに肥効が変わるようなことはありません。

基本的に発酵鶏糞は元肥として施用するのが一般的です。

施用にあたって注意したいのは、鶏糞は牛や豚の糞と比べてアルカリ性が強いため、土壌のpHを変化させ、知らないうちにアルカリ性に傾きすぎて作物の生育に影響を及ぼしかねないことです。

そこで、鶏糞を元肥に使う場合には、アルカリ性である石灰などを減らすなどの調節が大事です。

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