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2022.05.12

梨の木が元気になり、収量がアップする剪定方法のコツが知りたい

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梨の木が元気になり、収量がアップする剪定方法のコツが知りたい

梨を中心に約2ヘクタールの果樹園をかまえています。

病気で急死した父の跡を継いで5年ほど、現在は父の評判を少しでも落とさないように頑張っています。

育てているのは、30年ほど経っている「幸水」を中心にあとは「豊水」「彩玉」などです。

引き継いだ後は無我夢中でやってきましたが、ちゃんとした剪定をしなかったせいで、収量がどんどん減ってきています。

いままでやったのは、上の方へ伸びていく枝を、なんとなく切る程度でした。

現状は主枝はあまり伸びず、側枝の伸びている方向もバラバラ。

いざ剪定をしようと思ったのはいいのですが、どこから手を付けていいのかもわからないので困っています。

しばらく放置してきたので、一気に改善するのは難しいと思います。

剪定方法の基本的な考え方についてアドバイスをお願いします。
(埼玉県・関根さん/仮名・40代)

COMMENT

橋本哲弥

橋本梨園

師匠のような存在を見つけ、積極的に頼りながら実践するのがベストです

ご相談者さまのご苦労お察しいたします。

ただ厳しい言い方をしてしまうと「場当たり的な剪定」をしてきた結果ともいえます。

貴園を拝見していないので一概には言えませんが、一般的に樹勢(枝葉、幹、根の伸長の状態)の改善には3~10年かかります。

一刻も早く管理方法の改善に取り掛かるべきでしょう。

技術面については植物生理を考慮した、正しい整枝剪定の型を学ぶ必要があります。

主枝が伸びずに側枝の伸びがバラバラということは、枝の高低の付け方をご理解されていないのだと思います。

まずは頂芽優勢(先端にある頂芽の成長によって側芽や側枝の成長が抑えられる現象)を意識し、主枝先端部の強化に努めてください。

剪定だけでなく新梢(緑枝)管理も改善には欠かせません。

5月下旬からは骨格枝先端の伸びを阻害する余計な新梢を増やさないように、摘心(芽の先端を摘み取る作業)や誘引(成長の方向やバランスを調節すること)を駆使して調整を行いましょう。

栽培技術はいくら学んでも一朝一夕で身につくものではありません。

実際にやった後の樹のリアクションを見て、初めて知識が血肉となります。

理論を学び、実践して、徐々に習得していくしかありません。

多くの人が10数年もかけて身につけていく知識や技術を、3~4年で身につけてしまう人もおります。

私の体感では、そういう人の100%が近隣地域で「師匠」を見つけて教えを乞うています。

現在は書籍や動画などさまざまな学びの手段があり、知識を身につけることは容易ですが、枝の切り方や誘引の加減などの現場感を体得することはできません。

また、栽培環境は地域ごとに異なりますし、果樹の場合は自分の実践した結果が分かるのは数カ月~数年後になってしまいます。

しかし、師匠がいればすぐにフィードバックがもらえます。

「Aという切り方をしたらBという結果になる」という先達のアドバイスは未来予知に近いものです。

未来予知とは大袈裟ですが、管理の指針を示してもらえるだけでも大きな意味があるでしょう。

師匠までいかなくても、地域の同業者、県の普及指導員、JAの営農指導員などに積極的に頼ることをおすすめします。

まずはご自分の農園を第三者に見てもらって助言をもらい、課題を洗い出してください。ベンチマーク(指標)となる優良園を視察させてもらうのもいいでしょう。

ご自身が理想とする園の姿を思い描き、実践に挑み、並行して必要な知識を本サービスや動画・書籍などで取り入れていくと良いと思います。

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