現在、見習いの身で底引網の船に乗っています。
脱サラした先輩漁師さんから、最近は漁獲も不安定だし、魚の価格も下がっているから、漁師だけじゃなく警戒船や遊漁船、瀬渡し船などの副業も考えておいたほうがいいと教えてもらいました。
どれも小型船舶操縦士の免許を取り、安全講習を受ける必要があるようですが、なかなか時間が取れないので、どれかに絞って講習に出てみようかと思っています。
聞くところでは、警戒船の仕事が短時間の割に収入がいいようなので、取得してみようかと考えていますが、海上保安庁の仕事なので、危険なイメージがします。
具体的にどのような仕事を行い、どの程度の収入なのでしょうか。また、講習会や試験も難しいのでしょうか?
(香川県・三好涼太さん/仮名・30代)
詫間漁業協同組合
詫間漁業協同組合
海上工事現場等での安全航行の確保が業務です。3時間ほどの講習で資格取得できます
たしかに漁獲が不安定で燃料価格も高騰してきているので、他の収益源を見つけるという先輩漁師さんのアドバイスは的確かと思います。
また、おっしゃる通り警戒船の仕事は遊漁船や渡し船よりも短時間の割に収入が良いと思います。
所属されている地域で確認いただければよいと思いますが、警戒業務管理者の資格は3時間程度の講習を受講すると当日中に資格取得が可能です。
受講後にアンケート程度の簡易な試験があります。
注意点としては講習が年に一度しか開催されないため、時期を逃さないようにすることです。時期はWebサイトでご確認ください。
業務内容としては、海上工事や作業の際に、船舶や工事用船舶などの航行の安全確保を図るもので、具体的には工事現場に異常に接近するような船がないかどうかを見張るといった業務になります。
海上の仕事なので危険は付きものですが、この点は普段の漁も同じです。警戒船の仕事だからといって特別危険を伴うようなことはありませんので、心配は要りません。
ただし、警戒船の仕事は定期的にあるものではなく、私たちの地域(第六管区海上保安本部管轄の香川県)では最近案件が減ってきているので、他の収益源になる資格も徐々に取得していけるとよいかと思います。