サトウキビの栽培をはじめる予定です。使える補助金について教えてください

YUIME Japan編集部 / 2023.07.04

補助金・制度

#サトウキビ #畑作 #融資 #工芸作物

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これまで先輩農家さんの元で修行を積み、ようやく独立するだけの資金を貯めることができました。

沖縄の知り合いから圃場を借りることができたので、まずはサトウキビの栽培から始めるつもりです。

しかし、サトウキビの収穫には農機具が必要となり、その購入資金が新たに必要になってしまいました。

そのため、何か使える補助金がないか調べています。

新規就農者向けや、経営資金などでも構いませんので、どのような補助金があるのか、教えていただけないでしょうか。

前田隆昭

南九州大学　環境園芸学部　環境園芸学科　教授

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サトウキビの補助金は、応募資格を満たした方が規定に基づいて付与されます。

サトウキビの補助金とは

サトウキビの就農を開始する方にとって、活用できる補助金制度は主に以下のようなものがあります。

サトウキビ農家を開始したい人向け

・就農準備資金・経営開始資金（農業次世代人材投資資金）
・認定新規就農者制度
・農業インターンシップ
・青年等就農資金

サトウキビや農業全般の補助金は、年ごとによって条件や補助金額が変わる傾向にあります。

検討している補助金があれば、その年の条件や補助金額を確認するようにして下さい。

新規就農向けの補助金や既存農家向けの補助金などがあり、それぞれが条件を満たしている場合に受け取れる仕組みです。

それぞれの条件を各自治体のWebサイトで確認するようにして下さい。

過去の支援事例について

サトウキビの栽培を対象とした補助金制度は、過去に以下のようなものがありました。

・サトウキビの生産性回復・向上を目的とした補助金
・サトウキビ栽培で必要な農業機械の導入支援

サトウキビの生産性回復・向上を目的とした補助金

サトウキビの生産性回復・向上を目的とした補助金制度は、過去に農林水産省が行った補助金制度です。

サトウキビの生産は、沖縄県と鹿児島県が国内生産量の100%を占めています。

この補助金は台風の影響により沖縄・鹿児島県の農家が甚大な被害を受けたことから決まった補助金制度です。

補助の対象は以下のような幅広い目的で行われました。

・担い手の育成
・農作業の受委託の推進
・地力増進対策
・機械化の推進
・自然災害による被害の軽減
・種苗確保対策
・肥培管理対策
・病害虫防除対策
・新品種等の導入実証

サトウキビ栽培で必要な農業機械の導入支援

令和4年には、農林水産省による「さとうきび農業機械等導入支援事業」が行われました。

農業機械の導入支援を行うことで、効率的かつ持続的なサトウキビの生産を目的としたものです。

農業機械	ケーンハーベスタ（収納袋を含む）株出管理作業機苗植付機乗用トラクター防除用機械堆肥散布機、堆肥散布車（車と一体的なものに限る。）肥料散布機耕土改良用機械耕うん用機械砕土整地用機械栽培管理用機械搬出・搬入機脱葉機散水車（車と一体的なものに限る）
機材	設置型農業用タンク灌水ポンプ灌水用機器（点滴チューブ、スプリンクラー）

上記のような、さまざまな機械が補助の対象で、価格の 6/10以内(リース含む)が補助率として定められていました。

サトウキビ補助金の申請方法

サトウキビ補助金を申請する際は、補助金制度の募集要項を調べる必要があります。

各自治体や農林水産省のWebサイトから、募集している補助金をチェックしておきましょう。

また、以下のようなサイトでも補助金制度をチェックすることが可能です。

・補助金ポータル
 ・助成金なう

申請したい補助金があれば、募集要項に記載された書類や証明書を用意しましょう。

必要書類は補助金の制度によって異なります。

その後、申請書類などを作成して、国や自治体に申請を行います。

申請しても必ず貰えるというわけではなく、厳正な審査によって付与されるかが決まる仕組みです。

サトウキビの補助金を受け取るために必要なこと

サトウキビの補助金を受け取るために最も重要なのは、補助金の募集要項や基準を満たしているかどうかです。

新規就農なのか、または既存のサトウキビ農家に対する補助金かで募集要項も変わるので、細かくチェックをしておきましょう。

また、条件を満たしていることが明確に証明された書類も用意しておく必要があります。

サトウキビに絞った補助金制度は毎年同じ制度が行われるわけではなく、国や自治体の予算によって異なります。

ご自身の環境と補助金制度の内容がマッチしているかを確認したうえで、補助金の申請を行ってください。

このお悩みの監修者

前田隆昭

南九州大学　環境園芸学部　環境園芸学科　教授

琉球大学農学部を卒業後、和歌山県庁に入庁して農業改良普及所の技師や、果樹試験場の研究員などを歴任し、2009年退職。同年、農業生産法人「有限会社神内ファーム21」に入社し、南方系果樹の研究を経て、2015年から南九州大学環境園芸部果樹園芸学研究室の講師に。2021年同大学・短期大学の学長に。2022年5月、学長退任後も教授として引き続き学生を指導する。

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