宮城で牡蠣の養殖に取り組んでいます。牡蠣殻がたくさん出ますが、一般廃棄物として処理しています。
最近は地元でも牡蠣殻のリサイクルに取り組む方もいますが、私の場合は良質なカルシウム分や海のミネラル分に富む牡蠣殻を粉末にして、直売所などで販売できないかと考えています。
農業では畑に石灰分を補給する資材として、粉末化したものがよく利用されているようですが、私は小規模にカルシウム分やミネラルを補給する食用の粉末として販売できたらと思っています。
そこで、貝殻を粉砕するのに役立つ小型の機械と、食品衛生上、販売するためには許可が必要なのか、教えていただきたいです。
(宮城県・佐藤幸江さん/仮名・40代)
NPO法人イドバタ
NPO法人イドバタ
牡蠣殻を粉砕できる粉砕機があります。営業許可等は保健所にお問い合わせを
おっしゃるような牡蠣殻の有効活用ができれば、廃棄物としての処理費用が減ることに加えて副収入にもなりますし、その取り組みをアピールするれば、牡蠣販売自体の付加価値を高めることにもつながるはずです。
ぜひ実現できるといいですね。
超高速回転する刃で乾燥原料を瞬時に粉砕する食品専用の粉砕機はさまざまな機械が販売されていますが、貝殻のような硬いものを粉砕できる機械は限られてきます。
たとえば1度に粉砕する量が2,000cc程度の家庭用破砕機だと、20万円程度の価格で販売されています。
業務用に大量の牡蠣殻を粉砕したい場合には、1時間で70kg程度まで粉砕ができる製品があります。値段は210万円程度です。
なお、食品の製造・販売に関する営業許可については食品衛生法によって営業許可・営業届が必要な業種が定められています。
ただし、都道府県の条例などにより対応が異なりますので、まずは販売予定場所を所轄する保健所に直接お問い合わせください。