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獣害が酷くて田んぼが使えない!破棄する以外の効率的な活用方法は?

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獣害が酷くて田んぼが使えない!破棄する以外の効率的な活用方法は?

大分県日田市で「ひのひかり」という品種を稲作している40代の米農家です。

山間部のため山の中に1反ほどの田んぼがありますが、周囲が放棄田ばかりでイノシシの被害にあっています。

これまで田んぼの周りに建築に使用する鉄の網を張り巡らせ、さらにネットを施して、イノシシが近づいたら絡むように対策しています。

また、周辺の茂みも草刈りをして見晴らしを良くしているのですが、結局侵入されて実を食べられてしまいます。

稲は倒される上に田んぼ全体が獣臭くなって困っています。電気柵も検討してますが、仕事が忙しく頻繁に草刈りができないので、草が邪魔で効果がある電気柵が設置できません。

他の開けた場所にも所有している田んぼがあり、そこは被害にあっていません。

そこで山の中の1反を放棄するか悩んでいるのですが、もし破棄する以外の効率的な活用方法があれば教えてもらいたいです。
(大分県・諸星さん/仮名・40歳代)

小川晴那

株式会社うぃるこ

お米を栽培し続けるためには2つの方法があります

鉄の網を張り巡らせたり周囲を草刈りしたり、相談者さまの苦労をお察しいたします。

今の田んぼでお米を作り続けるためには、
(1)今あるワイヤーメッシュ柵を活用する
(2)電気柵を設置する
のふたつの方法があると思います。

(1)は触っても痛くないワイヤーメッシュ柵を活用する方法です。ワイヤーメッシュ柵は毎日の管理が非常に大事になります。

なぜなら、イノシシは毎日田んぼの周りを歩いてワイヤーメッシュ柵に隙がないか探し、柵を押したり引っ張ったり掘ったりしながら、どうにか内側に入れないか試行錯誤しているからです。

そのため、人側もイノシシに破られそうなところはないか、掘られているところはないか毎日確認して補修しなければなりません。

毎回同じ場所を狙われるようであれば、「猪ふまず」というフェンスを守るための対策グッズもありますので、活用してみるのをおすすめします。

(2)については、イノシシから田んぼを守るには電気柵の設置が最も効果的です。

ただし、電気柵の設置に加え、草が伸びてくるたびに草刈りをするのには労力がかかります。

電気柵を活用している農家さんのなかには、除草剤や防草シートを活用している方もいらっしゃいます。

両者とも電気柵の管理ツールとしては優れていますが、使う際の注意点があるのでここで解説いたします。

除草剤を使う場合、草の根まで枯らしてしまう除草剤を多用すると地面の水分がなくなってしまい、電気柵の通電性が悪くなってしまうことがあります。

そのため、年間4回草刈りをするところを、2回草刈り、2回除草剤くらいの頻度で使っていただくといいかと思います。

また、最近では根まで枯らさない除草剤も市販されているため、試してみるのも良いでしょう。

防草シートは、主に総距離の短い畑の電気柵で活用されています。

田んぼだと総距離が長くなってしまうため防草シートを敷いている圃場はあまり見かけませんが、1反ほどでしたら可能かもしれません。

防草シートを使う際も注意点があります。まず、電気柵の仕組みを理解しましょう。

電気柵に動物が触れた際には、電気柵の電気が動物の体を通って地面に落ちることによってビリッと刺激が走るという現象が起こります。

ここでポイントとなるのは、動物の足が地面に触れていなければならないという点です。

通常の防草シートは電気が通りにくいので、防草シートの上に前足も後ろ足も乗ってしまうと刺激が弱くなってしまいます。

そのため、通常の防草シートを使うときは、イノシシの後ろ足が防草シートから飛び出すように、圃場の外側を20センチ以内にするよう注意しましょう。

そうすると、電気柵の草刈りで一番大変なポールの周りや線の下を刈らなくてよくなるため作業が格段に楽になります。

もし、20cmよりも長くカバーしたいのであれば市販されている電気柵用の防草シートを活用すると良いでしょう。

通常の防草シートよりも値段は高くなってしまいますが、電線が入っているため、イノシシの両足が乗っても通電するようになっています。

イノシシとの戦いはとても大変だと思います。ぜひこれらの対策を参考に、これからもおいしいお米を作り続けていただきたいと思います。

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原田清弘

一般社団法人 京都府農業会議 京都アグリ創生 現地推進役

イノシシの嫌う作物を栽培してみてはいかがでしょうか

山間部の農地は、年々獣害が増加しており、さまざまな被害防止対策が講じられていますが、特効薬(解決策)がなく、耕作放棄される農地が年々増加しているのが現状です。  

特に芋類・豆類・一部の果菜類はイノシシにとってご馳走です。 

獣害を受けた圃場は、イノシシの習性で同じ場所から侵入するため、侵入したところはしっかり対策を講じ、イノシシの嫌う作物(白ネギ、にんにく、ゴボウ、シソ、白菜、オクラなど)の栽培を検討してください。

何はともあれ、イノシシのみならず、獣害対策とは諦めないことが肝心です。

効果が現れるかどうかは別として、辛抱強く対策を続けていくことを推奨します。

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azukazu33

帯広サドベリーの風

以前、EMという微生物を扱っているかたが、ロープを張って結界を作ると害獣対策になると紹介していました。イノシシやサルとかに効果あるみたいですよ。

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