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新型コロナの影響で田舎の「付き合い」が中止に。このまま仕事だけしていたい

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新型コロナの影響で田舎の「付き合い」が中止に。このまま仕事だけしていたい

岡山で、トマトを育てている農家です。田舎なので仕方ないのかもしれませんが、狭い同業者だけの集まりや、地域コミュニティの「お付き合い」に悩んでいます。

親の姿を見て育ってきたので、私も小さい頃から、ご近所付き合いや寄り合いには、当たり前に参加してきました。しかし、大人になるにつれ苦手意識を持つように。その反面、余計はことはしゃべらず、真面目にコツコツ仕事をするのが得意になりました。

2020年は新型コロナの影響で生活が一変。苦手だった農協関係や消防団、PTAなどの会合、夜の付き合いが中止になったおかげで、農作業にだけ没頭できています。幸い出荷量も増えたので、仕事に集中でき、満足感を得られています。

今の仕事の仕方が気に入っており、誰にも関わらず、付き合いを控えて農作業だけに没頭してやっていきたいのです。同年代や若手は、私と同じ感覚を持つ方が少なくないはず。「一人でやっていく」にはどうすればよいでしょうか?
(岡山県・平林さん/仮名・40代)

農業女子プロジェクト

農林水産省

メリットもデメリットもあります。周囲は気にせず自分のやりたい農業で続けてみては?

いま、どのような規模や環境で農業に携わっているのか、また将来どのような「農家」を目指しているのかによって、「一人でやっていく」ことのメリット・デメリットは変わってくると思います。

例えば、メリットとしては自分の気に入っているスタイルで農業に取り組むことで、余計なことに惑わされずにやりたい農業ができます。しかしながら、デメリットとしては想定していない事が起きた場合(天災によって収穫物が被害を受けるなど)、周囲の人に手伝ってもらうことや支援を受けることが難しいことが考えられます。

これまでも地域や組織の活動などには参加されてきたわけですから、あまり深く考えることなく、ご自身の気に入っているスタイルでお仕事を続けられてはいかがでしょうか?

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倉野佳典

伊勢苺園 代表

地域のルールとバランスをみながら、自分の実力を上げていくことを優先しましょう

私は就農して11年目になりますが、人付き合いは得意な方ではありません。また、地域や組織の会合には参加しない方が農作業に集中できるし、収益も上がるということも現実的によく承知しています。

ですがまったくお付き合いをせずに、いきなり地域のルールに外れた行動をすると、周囲からなにを言われるかわかりません。実際の問題として、若手の農家が嫌がらせを受けている事例は少なからずあるのが現実です。

そこはお住まいの地域の特性を見極めながら、バランスよくやっていくのがベストだと思います。

メリット、デメリットは多く挙げられますが、時間をかけて地道に勉強を重ねながら、水面下で実力を身に付けていくというのもひとつだと思います。

私の場合は10年かけて徐々に農地面積を増やして、現在は市内で3本の指に入る規模になりました。売り上げも増加を続けて、2019年には手掛けたいちごがコンテストで受賞するまでになりました。そうなると、もう誰も何も言わなくなりますよ。

移住者はさらに厳しいかもしれませんが、自分の作物が誰からも「すごいね」と言ってもらえるものであり、また、誰よりもたくさん収穫できるようになると、風向きが変わると思います。時間がかかりますが、頑張ってください。

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