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耕作放棄地が増加する集落で若手は自分だけ。相談相手が欲しいです

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耕作放棄地が増加する集落で若手は自分だけ。相談相手が欲しいです

秋田県の30代野菜農家です。

集落では本当に若い農業者は自分だけで、60代以上の人間がほとんどといった状況です。

60代でも若手と言われるんですから、私はどうなるんだって思います。

離農する家も増える一方なので、周囲からは農地の受け手になってくれるものと期待を持たれており、正直とても負担を感じています。

親元での就農経験が5年近くありますが、経験や知識もまだまだですし、現状としては自分のことに精一杯で余裕もなく、今の私には荷が重すぎます。

もちろん、祖先や地域の人から受け継がれてきたものを守らなければという思いはあります。

いずれはそうなるにせよ、私ひとりでどうにかなるわけでもありませんから、新たに人材を募ったり、法人化したりということも考える必要がありそうです。

プレッシャーが大きいため、相談したりアドバイスがもらえたりする存在がいれば嬉しいです。
(山形県・佐藤さん/仮名・30代)

伊東悠太郎

水稲種子農家

問題を共有できる「当事者」とつながり乗り切りましょう!

私の地域も、「自分以外みんな年長者」という状況です。そのため、相談者さんの悩みには非常に共感します。

全国的にも、同様の地域は多数存在するでしょう。若手だからと過剰な期待をされるのもしんどいですし、その割には扱いが雑で、もっと優しく計画的にいろいろ教えてほしいと思うこともあります。

2025年には団塊の世代が全員75歳を超え、大量離農時代に突入すると考えています。すると、これまで30人でやっていた作業を5人くらいでやるような時代になっているはずです。

ということなら、その未来に向け、着々と準備を進めなければなりません。親世代の知識や経験を「見える化」する作業をしたり、圃場地図などに情報を蓄積したりといった活動が求められてくるでしょう。

こうした活動を計画的に進めるためには、JA全農が発行する「事業業承継ブック(集落営農版、部会版)」をご活用ください。JAだけでなく、県農業経営相談所や農業改良普及センター、あるいは市町村でも相談は可能です。

当たり障りのない回答をしましたが、相談相手となる「同じ当事者」を見つけることも重要だと思います。語弊を恐れず言うならば、このような話は当事者でないと共感できません。同じ境遇に置かれた同年代の農業者は、県内にもたくさんいるはずです。

また、今の時代はSNSを活用すれば、同じ悩みを持つ全国の仲間とつながれます。同じ境遇の仲間を見つけ、悩みを相談したり、どんなことに取り組んでいるかを共有しあったり、あるいは愚痴りあったり、励まし合ったり、というコミュニティを作れたら良いですね。

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