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JA共済には入るべき?うまい断り方もアドバイスして欲しいです

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JA共済には入るべき?うまい断り方もアドバイスして欲しいです

公務員をしながら夫や義理の両親と兼業農家をしており、6歳と3歳の娘が2人います。昨年半ばよりJAに正組合員として加入し、女性部の活動にも時間をみて参加しています。

ある日のこと、同じ女性部の方から「5月になると、JAでは共済の一斉推進が始まるわよ。共済の勧誘に職員さんがくるんよ」という話を聞きました。

「一斉推進ってなんですか?」と聞くと、JAでは5月かそれ以降の時期に全職員が一定のノルマと地区を割り当てられ、「こんな共済に入りませんか」と訪ねてくるそうです。

「私は公務員共済に入っているし、建物もNOSAIの共済に入っているから大丈夫ですよ」と言ったら、「あんた、娘さんが二人いるでしょ。こども共済を勧められるわよ。あと自動車共済とか、年金共済とか」と笑われました。

その時は「へぇー」くらいに思っていましたが、4月になり、最寄りのJAに行くと、職員さんから「お客様の保証状況を見ておりましたところ、提案したいことがございまして、もしよろしければライフアドバイザーと一緒に訪問し、最適な保障を検討できれば……」と言われました。

「あ、来たわ!」と思うと共に、「すみません、4月・5月は仕事が忙しくて、時間がとれないんです…」と断りましたが、いまいちJAの共済というものを分かっていません。

JAの共済のメリット・デメリットはどういう点か、必要ない場合、カドの立たないうまい断り方はないかが知りたいです。
(愛媛県・中田さん/仮名・40代)

K.K.さん

元JA職員

「入りたくないわけではないが、事情があって入れない」ことを伝える

農協の営農指導員やライフアドバイザーなどから、JA共済(農協の共済)に加入するようすすめられることはよくあると思います。

JA職員は毎年ノルマがあるため、共済に入ってもらいたいというのが本音ですが、必要性のない人にまで加入をすすめたり、必要以上の額をすすめる、あるいは仕事の関係を利用して契約を押しつけるというのは問題です。

そのため、不要であれば何かの理由を説明し、「入りたいけど、事情があって入れないんだ、ごめんね」といえばいいのです。

また、借入や出荷・仕事上の取引があるからと言って、断ったら不利益になることもありません。公正取引委員会は、「農業協同組合の活動に関する独占禁止法上の指針」を定めており、加入を断ったことで不当な扱いを行うと、独占禁止法違反になる可能性があるのです。万一、共済加入を断ったために不利益を受けることがあったら、JA共済受付相談センターに相談しましょう。

しかし、強く断るとカドが立つ可能性もあります。その際「できるだけ角が立たない断り方」を、元JA職員としてお答えします。

1、既に仕事や親戚の関係で、保険や共済に加入していると伝える

公務員共済や大企業の職域保険・共済は、割安で保障もある程度しっかりしています。「既に保険に加入しており、現在は必要としていない」と伝えましょう。また、「親戚などの付き合いで加入しており、乗り換えはできない」と伝えるのもひとつです。

2、現状の保険の保障に満足しているので、乗り換えることは難しいと伝える

既に保険に加入している場合、「保険に加入しており、またこれ以上入る余裕はないので十分です」と伝えるのが無難です。担当職員によっては、「保障診断をしたいので、証書を見せてほしい」と言ってくることがあるかもしれませんが「時間が取れません」と明確に伝えるのが一番です。

3、JAの上部団体が運営するJA共済受付センターに相談する

万一、それでも無理に勧めてくる場合は、JA共済連のJA共済受付相談センターに相談するのもありです。連絡すると、相談者の了解を得たうえで、加入先のJAに対して解決を依頼してくれます。

また、JA共済にはデメリットもあります。
・マイナス金利では、予定利率(保険会社が運用するときに約束する利率)が低く、資産を増やすための保険としては望みが低い
・ライフアドバイザーという専任担当者でない場合、必ずしも共済の知識が十分とは言えない
・保障は手厚いが、その分掛け金も割高という声がある
・自動車共済は、損害調査員の対応レベルに差がある(代理店で加入した場合は、代理店(自動車販売店)が迅速に対応してくれる)
・既にネット保険や県民共済など、ムダがない保険に入っている場合は、切り替える意義が少ない

ただ、JA共済への加入者数は、生命共済だけでも2,163万件に上ります。強みがあるから加入者数が多いので、
・「ひと」「いえ」の保障は、お金の積立機能があり、結果として貯金をカバーしてくれるものも多い。
・緊急時には共済を解約せずとも、共済を担保(おおむね現在の積立額の80%〜100%)に比較的低金利(2〜3%)で、お金を借りることができる
・ひとの共済(終身共済)の場合、払込終了まで一定額。更新ごとに保険料が上がることがない
・ひとの共済(終身共済)の場合、払込終了(概ね60歳)を過ぎると、年間で数千円~数万円と支払う保険料が大きく減る(万一の保証金額も減るが、一生涯保障は続く)
といったメリットももちろんあるのです。

特に、JA共済の場合は、更新するごとに値上がりすることがないため、その点はおすすめできます。

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