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サツマイモ栽培のコガネムシ対策に有効な農薬を教えてください

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サツマイモ栽培のコガネムシ対策に有効な農薬を教えてください

150アールの圃場でサツマイモを栽培をしています。

私が農家を継いでから10年あまり、コガネムシ対策には、ネオニコチノイド系殺虫剤の「ダントツ粒剤」を使用していました。

しかし、最近ではダントツ粒剤を使ってもサツマイモの表皮がコガネムシに食べられ、荒れてしまう被害が多発しています。

焼酎用や原料用であれば多少のキズがあっても出荷できるのですが、青果用だと、価値が下がってしまいます。

上手くコガネムシを防除する農薬があれば教えていただきたいです。
(鹿児島県・内田さん/仮名・40代)

山川 理

山川アグリコンサルツ代表、農学博士

サツマイモのコガネムシ対策には、有機リン系、カーバネイト系、ネオニコチン系などの農薬があります

森の中に住んでいるコガネムシは夏の終わりから初秋にかけて地中に卵を産み、孵化した幼虫が越冬します。

翌春から活発に活動を始めます。植えつけた苗を食べて枯らしたりします。

また、できたイモを食べて表面にまだら模様の食害を生じさせます。

有機質の多いふかふかした土、特に牛糞や豚糞など動物性の有機物を好み、そこに産卵します。

私はサツマイモの収穫後に耕耘し、コガネムシの幼虫を見つけたら捕殺しています。

収穫直後には米ぬかを施用するだけで、堆肥など有機物は一切使いません。定植後の苗のコガネムシによる食害は捕殺で対応しています。

上記の方法で、農薬を使わなくてもイモには幼虫の食害は発生しておりません。

どうしてもということであれば、サツマイモに対応した殺虫剤としては有機リン系、カーバネイト系、ネオニコチノイド系などいろいろな種類があります。

また、昆虫の病原性センチュウである「スタイナーネマ・グラセライ」を使った生物農薬もあります。

このセンチュウは、寄生先のコガネムシの幼虫の体に侵入して殺してしまいます。

化学農薬のような薬剤抵抗性を持つリスクがなく、植物に対する薬剤もないとされています。

コガネムシの発生を防ぐためには、過剰な窒素や堆肥の施用、未分解の有機物の施用を避けることを守ってください。

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