ここ数年、北海道でもJGAP認証農場が増えていると感じます。近所の農家さんたちも積極的に進めている印象です。
私自身も米農家をしているのですが、周囲の熱意に感化され、先日認証を受けることができました。
やはり認証を受けると商品の安全性が担保されるということで、お客さんから安心や信頼の声を感じることができ、認証を受けて良かったと思います。
そのなかで、同じく認証農場を持つ近所の農家さんに「指導員になってみないか」という話を持ち掛けられました。
ここまで農業一筋で働いてきましたので、「これからは後世のために何かやっておきたい」「ひとつでも多くの北海道の農場を認証農場にしたい」そんな気持ちでいます。
しかし私ももう還暦ということで、何から始めればいいのやら…。勉強の方法がいまいち掴めずにいます。
私たちのような年寄りが今からでも取得できるよう、効率の良い勉強方法や取得後の活用方法について、教えてほしいと思います。
(北海道・田丸喜志さん/仮名・60代)
荻野 宏
一般財団法人 日本GAP協会 専務理事
JGAP指導員に必要なのは経験と意欲です!
まずは、JGAP認証を取得いただきまして、ありがとうございます!
JGAP認証を取得することで、これまで以上に農場が良くなるということに加え、残留農薬基準違反や怪我の防止などのリスクの軽減、販売先の信用にもつながることが期待できます。
年齢を気にされているようですが、指導員にはとても幅広い世代の方がいます。
60代、70代でも多くの方が活躍されているので、まったく気になさらないで大丈夫です!
また、ご自身がJGAPに取り組む際に、いろいろと試行錯誤しながら多くの勉強を進めてこられたと思います。
実際にこうして意欲を持って取り組まれた方は、農家の気持ちがわかる素晴らしい指導者になれるでしょう。
指導員になるためには、まずJGAP指導員基礎研修(有料)を2日間ご受講いただく必要があります。
研修は主に座学を行い、適宜グループワークを組み合わせて行います。
そして、研修最終日に配布されるテストに合格されますと、JGAP指導員資格を取得することができます。
テストが研修機関に到着してからおよそ1カ月で合格証が届きます。
指導員になれば、多くの農家の方と接することができますし、指導料をいただいて指導することも可能です。
日本GAP協会でも指導員情報を公表しておりますし、依頼があれば指導員の方々におつなぎするサービスも行っています。
なお、指導員には2年の有効期間があることをご承知ください。
その間に、ASIAGAP指導員基礎差分研修や団体認証研修、現地研修、特別研修、インターネット研修を受講されると、有効期限は2年延長されます。
JGAP指導を行うにあたり、スキルアップを図って指導力を維持・向上していただくことが重要と考えています。
日本GAP協会Webサイトに詳細を掲載していますので、是非一度ご覧になって下さい。
JGAP指導員としてご活躍されることを期待しております!