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農業部会で年配者とのギャップにストレスを抱えています。どう付き合うべきですか?

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農業部会で年配者とのギャップにストレスを抱えています。どう付き合うべきですか?

親の畑を継いで就農3年目の30代です。農業は高齢化が相当進んでいるので、部会では一番若い農家になります。多くが60代~80代のご年配の方です。

年上の方の農業技術については素晴らしいと思っています。しかし、「ここを変えればもっと良くなるのにな」と思うことがあります。

新しい仕組みの導入を提案しても、多くの場合「使い方がわからない」「いままでのやり方でいい」と却下されるケースはざらです。

また、部会では若手が偉い人に順に酒をついで回るなど、昔ながらの風習も残っています。

40代、50代くらいの方は同調してくれますが、「今は問題ないから、変にベテランの人を刺激しないほうがいいよ」と、改善には消極的です。

割り切って農業部会に馴染むべきだとも思いますが、ストレスも感じています。若手が部会に馴染むコツが知りたいです。変に主張しない方が、波風を立てなくていいのでしょうか?
(和歌山県・高橋さん/仮名・30代)

伊東悠太郎

水稲種子農家

人間関係などは一切考えず、純粋に生産部会の加入が農業経営に役立つかで判断を

まず、和歌山県の場合、1経営体の平均経営規模はそう大きくなく、柑橘類を中心に生産部会が従来から強い地域と思います。

生産部会が強いのは、相応のメリット・長所・優位性ががあるためと考えられ、生産部会を否定するつもりは全くありません。

ただ、ご相談にあるような人間関係は一切考えず、純粋に農業経営として、「生産部会に入っている場合と入っていない場合で、農業経営がどうなるか」を弾き出してはいかがでしょうか?

現在の経営規模で部会を抜け、一部なり全量を直売に切り替えると、今まで発生していなかった作業やコストが当然発生するので、試算をすること、また生産部会の動向(部会員の平均年齢・後継者の有無・販売単価・供給量)を踏まえて将来はどうかという視点も大事です。

こうして部会のメリット・デメリットを冷静に計算し、どちらが経営にプラスかを決めた方が良いと言えます。その上で、ご質問にある人間関係等の悩み、ストレスをどこまで許容するかという話ではないでしょうか。

生産部会に残った方がメリットがあれば、波風を立てても自分の考えを訴える、抜けた方がメリットがあれば、生産部会に頼らず経営する方策を実行していくべきです。

考え、悩み抜いた結論であれば、どちらの判断も正しいと思います。外野の雑音もあるかもしれませんが、決めるのも結果責任も自分です。選んだ道を突き進んでいきましょう!

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